
オリックス・杉本 裕太郎
今年もセ・パ交流戦の季節がやってきた。ペナントレースを制する上で交流戦は非常に重要となってくる。各チーム18試合を3週間で戦い抜くことになるが、その短期間で活躍するラッキーボーイの存在も欠かせない。
さて、昨年は誰が交流戦で結果を残していたのだろうか。打率ランキングを振り返ってみたい。
昨年の交流戦で首位打者に輝いたのはオリックス・杉本 裕太郎外野手(徳島商出身)だった。打率.391、3本塁打と大当たり。日本生命賞も受賞している。交流戦前の打率.171から打率.250へと大きく上げている。チームは8勝10敗と借金2つだったが、杉本自身は復調のきっかけをつかんだ。また杉本は昨年の日本シリーズでもMVPを獲得しており、短期集中型の戦いで強さを見せた。
打率ランキングで2位だったソフトバンク・牧原 大成内野手(城北出身)は、出場した17試合中16試合で安打を放つ活躍。そのなかで4試合連続を含む6試合で複数安打と気を吐いた。
杉本と牧原に続いたのが阪神・近本 光司外野手(社出身)だ。打率.361はセ・リーグの選手ではトップ。阪神は12勝6敗と6つの貯金を作ったがその原動力となった。18試合中16試合でヒットを放った。交流戦5試合目のロッテ戦で安打を放つと、交流戦を終えてもヒットを打ち続け30試合連続安打を記録している。
4位と5位は両リーグの首位打者が続いた。ヤクルト・村上 宗隆内野手(九州学院出身)が打率.351、日本ハム・松本 剛外野手(帝京出身)は打率.342といずれもハイアベレージ。シーズンで首位打者に輝く選手は交流戦期間中もしっかりと結果を残していた。とくに村上は打率だけでなく6本塁打、13打点の成績もありチームを交流戦の優勝に導き自身もMVPに輝いた。
18試合とシーズンに比べると試合数が少ないこともあり、首位打者の打率はシーズンと比べるとかなり高い。今年は誰が首位打者に輝くのだろうか。ラッキーボーイの誕生に期待したい。
<2022 セ・パ交流戦打率ランキング>
打率.391 杉本 裕太郎(オリックス)
打率.383 牧原 大成(ソフトバンク)
打率.361 近本 光司(阪神)
打率.351 村上 宗隆(ヤクルト)
打率.342 松本 剛(日本ハム)
(記事=勝田 聡)