阪神ドラ1が今季12球団初のルーキーによるサヨナラ打、6位左腕は先発も
中央大時代の森下 翔太
プロ野球の開幕から1ヶ月半以上が経過。そのなかですでに新人選手たちも1軍で活躍の場を与えられている。各球団の新人たちのここまでを振り返ってみたい。
阪神は岡田 彰布新監督体制となり開幕から順調に上位争いをしている。そんな阪神だが昨年のドラフト会議では支配下6人、育成1人の合計7人を指名した。
その7人のうち、ここまで1軍で出場機会を勝ち取ったのは2人いる。ドラフト1位の森下 翔太外野手(東海大相模出身)と同6位の富田 蓮投手(大垣商出身)だ。
森下はオープン戦17試合で打率.314(51打数16安打)、3本塁打、8打点と結果を残し開幕1軍切符をつかみ取った。迎えた開幕戦では「6番・右翼」でスタメン出場。開幕戦こそノーヒットに終わったものの2試合目でヒットを記録し、3試合目からは2試合連続マルチ安打と順調なスタートを切ったかに見えた。しかし以降はピタリとあたりが止まり、11試合で打率.161(31打数5安打)と低迷。4月17日には登録を抹消された。
2軍では19試合の出場で打率.300(70打数21安打)とまずまずの数字を残し19日に1軍に再昇格した。20日の広島戦ではスタメン起用に応え、プロ初のサヨナラ打をマーク。今季12球団で初めてのルーキーによるサヨナラ打でもあった。
左腕の富田も開幕1軍スタートを勝ち取ると初登板となった4月1日のDeNA戦(京セラドーム大阪)で1回無失点。プロ初登板初勝利を記録した。その後も中継ぎとして回跨ぎやワンポイントとして起用され合計7試合に登板。そのうち6試合で無失点投球と好スタートを切った。5月7日に登録を抹消されたが、先発調整のためだという。次回の1軍登板は先発の可能性が高そうだ。
支配下指名を受け現時点で1軍出場のない4人はいずれも高卒の新人。すぐに戦力として1軍に上がる可能性はほとんどない。今シーズンは2軍で鍛錬を積むことになるが、そのなかでドラフト3位の井坪 陽生外野手(関東一出身)は打率.300(100打数30安打)と好成績。ウエスタン・リーグで打率2位タイにつけている。この調子を維持することができれば、どこかのタイミングで1軍昇格はあるかもしれない。
【新人の1軍成績】
<支配下>
1位:森下 翔太(東海大相模→中央大/外野手)
12試合 打率.171(35打数6安打) 0本塁打 6打点
2位:門別 啓人(東海大札幌/投手)
出場なし
3位:井坪 陽生(関東一/外野手)
出場なし
4位:茨木 秀俊(帝京長岡/投手)
出場なし
5位:戸井 零士(天理/内野手)
出場なし
6位:富田 蓮(大垣商→三菱自動車岡崎/投手)
7試合(8回) 1勝0敗 防御率3.38
※成績は5月20日終了時
(記事=勝田 聡)