ルーキー投球回数トップは日大豊山出身のヤクルト・ドラ1右腕
吉村 貢司郎(ヤクルト)
プロ野球の開幕から1ヶ月以上が過ぎ、各球団ともに30試合以上を消化した。そのなかで今シーズンも多くのルーキーたちが新戦力として1軍で起用されている。
さて、現時点では誰に1軍でのチャンスが多く与えられているのだろうか。今回はルーキーの投球回数ランキングを確認しておきたい。
投球回数のトップはヤクルトのドラフト1位ルーキー吉村 貢司郎投手(日大豊山出身)だった。吉村は開幕ローテーションに入り6試合に登板。そのなかで32.2回を投げ防御率3.86。先発ローテーションの一角としてキッチリ結果を残している。規定投球回にこそ届いていないものの、投球回数はエースの小川 泰弘投手(成章出身)に次いでチーム2位。ルーキーながらチームの中心選手となった。
吉村に続くのが日本ハムのドラフト2位ルーキー金村 尚真投手(岡山学芸館出身)だ。金村も吉村同様に開幕ローテーションに入った。3試合連続でQS(6回以上自責点3以下)を達成し1勝1敗、防御率2.45と結果を残している。しかし3度目の登板後に右肩の張りを訴え登録を抹消された。現在は2軍調整中だが、すでにキャッチボールは行っている。1軍に復帰したら再び先発ローテーションに入ってくるだろう。
楽天のドラフト1位ルーキー荘司 康誠投手(新潟明訓出身)が2人に続く。開幕ローテーションには入れなかったものの、4月22日に1軍デビュー。そこから3試合の登板ですべて5回以上を投げ、プロ初勝利は手にできていないが防御率3.24とまずまずの内容だ。
4位以下は西武・青山 美夏人投手(横浜隼人出身)、ソフトバンク・大津 亮介投手(九産大九州出身)と中継ぎ投手が続いている。青山は11試合の登板で2セーブ、大津も13試合の登板で4ホールドと試合によっては勝ちパターンの一角も任されている。現時点では確固たる勝ちパターンとは言えないものの、結果を残し続けることができれば1年目からそういう存在となってもおかしくはない。
<ルーキーの投球回数ランキング>
32.2回 吉村 貢司郎(ヤクルト)
18.1回 金村 尚真(日本ハム)
16.2回 荘司 康誠(楽天)
12回 青山 美夏人(西武)
11.1回 大津 亮介(ソフトバンク)
(記事=勝田 聡)