WBC王者の侍対決は、オリックスの「無双」右腕に軍配
山本由伸
<オリックス7ー2ソフトバンク>◇6日◇京セラドーム大阪
今年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した侍ジャパンメンバー同士の対決にワクワクさせられた。
オリックス先発の山本 由伸投手(都城高出身)が、ソフトバンクの近藤 健介外野手(横浜高出身)と対決。WBCでは先発として活躍した山本と、2番打者として活躍した近藤の対戦は3打席すべて山本が抑える結果となった。
第1打席は遊撃へのゴロ。2打席目は見逃し三振で、3打席目は空振りの三振だった。2打席目は158キロを含む150キロ超の外角直球を4球続けた後に、最後はフォークを外角へ投じて見逃しの三振。3打席目はフォークと直球を交互に投げた後の5球目。思い切り抜いたカーブに、強振しにいった近藤のバットが空を切った。首をひねり、苦笑いの近藤とは対照的に、マウンドの山本は涼しい表情だった。
世界を相手に実力を出した2人が、プロ野球でガチンコ勝負。7回には宇田川 優希投手(八潮南出身)と近藤の対決もあり、2死満塁の場面で二ゴロに打ち取った。悔しい結果となった近藤が、次回の2人との対決ではリベンジするかもしれないと思うとワクワクする。
その他、中日の髙橋 宏斗投手(中京大中京出身)がヤクルト・村上 宗隆内野手(九州学院出身)を2打数無安打に抑え、この侍対決は20歳右腕に軍配が上がった。
「WBCロス」が残っている野球ファンには、こんな楽しみ方もまだ残っている。