イタリアのU-18代表のリチャード・ネポリ投手

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準々決勝で、日本と激戦を演じているイタリア。MLB通算14勝のカステラニ投手が先発するなどMLB組も多いが、U-18世代は昨年のU-18ワールドカップに出場するなど、強豪国の1つだ。ただ認知度は低く、イタリアのU-18代表のリチャード・ネポリ投手を取材した時、国内での野球人気について「サッカー、バスケットボール、バレーボールがメジャースポーツで野球は6番目ぐらいかな」と語る。

 野球を始めた理由は、「野球を始める前は水泳をしていたが、学校の授業で野球を行った時に、好きになったから」。

 マイナースポーツであるため、身近な友達に対して野球を理解してもらうことにも苦労しているという。

「クラスで野球をやっているのは僕だけ。クラスメートには野球のルールについて何度も説明したが、『9人でやるスポーツ』ということしかわかってもらえていないみたい」と語っていたが、今回のWBCの躍進でどこまでイタリアの野球人気に波及していくのか。競技レベル向上につなげていくことができるか注目だ。