静岡高のスター・増井浩俊が引退。通算163セーブ158ホールドを記録
日本ハム時代の増井 浩俊
前オリックスの増井 浩俊投手(静岡高出身)が引退を決断した。
静岡を代表する名門・静岡高出身。2年夏に初めてベンチに入って、エースになったのは秋から。3年春は県大会で優勝して東海大会に進出。「1」を付けた3年夏は8強止まりに終わった。
静岡時代については「ある程度、選手の自主性に任されていましたね。もしかすると強制された方が楽なのかもしれませんが。個人練習も自分で考えてやってましたが、それが今に生きているような気がします。
当時も投手は走り込みが重要だと言われていたので、よく走っていた記憶があります。学校の近くに静岡浅間神社という大きな神社があって、そこの百段階段で昇り降りもしました」と振り返る。
卒業後は駒澤大を経て、東芝入り。東芝ではそれまで嫌いだったウエートトレーニングに取り組んだことで球速アップを実現。社会人トップクラスの速球派右腕として注目され、2009年のドラフトでは日本ハムから5位指名を受けた。
プロ1年目では主に先発として13試合に登板した。ケガもあり離脱したが、筋力トレーニングや、ケアの重要性をより実感し、2年目以降の飛躍につなげた。11年は56試合、12年は73試合に登板して45ホールドを記録し、リーグ優勝に貢献した。17年にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表も経験。18年にオリックスに移籍したあともクローザーや、セットアッパーで活躍した。
50試合以上登板が8度もあり、通算通算163セーブ158ホールドを記録したが、昨季はわずか2試合登板に終わっていた。
2014年のインタビューでは、「実は僕も、引退したら高校野球の指導者に、という青写真を描いています」と語っていた。第2の人生でも野球界で活躍することを期待したい。