中日のベテランでは大島が2000安打達成へ全力、新加入の涌井に期待
大島洋平(享栄出身)
2月1日の春季キャンプスタートが迫ってきた。新人たちは各球団で合同自主トレを行い、プロの水に慣れようとしている。一方でベテラン選手たちはそれぞれのペースでトレーニングを行っていることだろう。
さて、このオフも多くの選手が引退したが、各球団のベテラン選手事情はどのようになっているのだろうか。各球団の年長者3人を振り返ってみたい。(※年齢は2023年の満年齢)
中日は昨シーズン限りでチーム最年長かつ球界最年長でもあった福留 孝介が現役を引退した。そのため今シーズンの最年長は38歳を迎える谷元 圭介投手(稲生高出身)となった。
移籍6年目だった昨シーズンは、4年連続30試合登板をクリアする34試合に登板。確固たる勝ちパターンではないものの、0勝0敗1セーブ、6ホールド、防御率2.61の成績を残した。
とくに6月から8月の3ヶ月は21試合に登板し、19.2回を投げ自責点はわずかに2。防御率0.92と存在感を見せた。今シーズンも勝ちパターンではないかもしれないが、ベテランらしく与えられた役割をしっかりとこなす。
谷元に続くのが38歳となる大島 洋平外野手(享栄出身)。昨シーズンは故障での離脱もあり首位打者こそ逃したものの、2年ぶりに打率3割(打率.314)に到達。また、11盗塁を決め11年連続となる2ケタ盗塁を記録している。今シーズンも外野の一角としてレギュラー起用が濃厚。残り115安打に迫っている2000安打の達成に期待が高まる。
チーム3位の年長者はこのオフシーズンに阿部 寿樹内野手(一関一出身)との交換トレードで加入した涌井 秀章投手(横浜高出身)で今年37歳となる。昨シーズンの涌井は試合中に打球が直撃したことで右手中指を骨折。10試合の登板にとどまった。それでも4勝3敗、防御率3.54と最低限の成績は残した。
新天地で迎える今シーズンも先発ローテーション入り、そして2ケタ勝利が当面の目標となる。西武、ロッテ、楽天の3球団を渡り歩き、それぞれの球団で最多勝を獲得してきたベテラン右腕が、初めてのセ・リーグでどのような投球を見せてくれるか注目だ。
<2023年中日年長者上位3人>
※外国人選手除く
※2023年の満年齢
谷元 圭介(投手/38歳)
大島 洋平(外野手/38歳)
涌井 秀章(投手/37歳)
(文:勝田 聡)