巨人の最年長・中島は2000安打が目標、松田&長野も復活期す
松田 宣浩
2月1日からの春季キャンプが始まろうとしている。新人たちは各球団で合同自主トレを行い、プロの水に慣れようとしている。一方でベテラン選手たちはそれぞれのペースでトレーニングを行っていることだろう。
さて、このオフも多くの選手が引退したが、各球団のベテラン選手事情はどのようになっているのだろうか。各球団の年長者3人を振り返ってみたい。(※年齢は2023年の満年齢)
2020年以来のV奪回を目指す巨人は、41歳を迎える中島 宏之内野手(伊丹北出身)がチーム最年長となる。巨人移籍4年目となった昨シーズンは、62試合の出場で打率.242(99打数24安打)、1本塁打の成績に終わった。2021年から出場試合数、打率、本塁打ともに下がり苦しい1年だった。
今シーズンは残り77本に迫っている2000安打を大目標とし、代打の切り札などで結果を残しながら出場機会を増やし、昨シーズン以上の成績を残したいところ。
中島に続くのが、このオフシーズンに加入した40歳になる松田 宣浩内野手(岐阜中京出身)と39歳となる長野 久義外野手(筑陽学園出身)のふたりだ。
17年にわたって所属したソフトバンクを退団し新天地として巨人を選んだ松田は、昨シーズンは2012年以来、10年ぶりに出場試合が100試合を下回った。打率.204(98打数20安打)、0本塁打は、ともにキャリアワースト。巨人で巻き返しを図ることになる。三塁や一塁だけでなく外野の守備練習も行っている。通算1831安打、301本塁打、ゴールデングラブ賞8度(三塁)の大ベテランにとって復活のシーズンとなるか。
長野は2018年以来、5年ぶりに巨人へと戻ってきた。昨シーズンは広島で58試合に出場。打率.211(123打数26安打)、3本塁打、15打点と不振にあえいだ。古巣に戻ってきた今シーズンは、中島や松田と右の代打枠を争うことになる。
一方で投手陣の最年長は34歳で、菅野 智之(東海大相模出身)に、育成契約の高木 京介(星稜出身)と三上 朋也(県立岐阜商出身)の3人。野手陣に比べて格段に若いチーム編成でベテランが不在となっている。
<2023年巨人年長者上位3人>
※外国人選手除く
※2023年の満年齢
中島 宏之(内野手/41歳)
松田 宣浩(内野手/40歳)
長野 久義(外野手/39歳)
(記事=勝田 聡)