ロッテのベテランでは昨季は美馬が奮闘、荻野と角中が今季の復活期す
ロッテ・荻野 貴司
春季キャンプが2月からスタートする。新人たちは各球団で合同自主トレを行い、プロの水に慣れようとしている。一方でベテラン選手たちはそれぞれのペースでトレーニングを行っていることだろう。
さて、このオフも多くの選手が引退したが、各球団のベテラン選手事情はどのようになっているのだろうか。各球団の年長者3人を振り返ってみたい。(※年齢は2023年の満年齢)
吉井理人新監督体制となったロッテのベテラン選手の顔ぶれは、昨シーズンと大きく変わらない。昨シーズン限りでチームを退団した日本人選手の最年長は田中靖洋投手(去年35歳)であり、大ベテランの引退はなかった。
そのため最年長は今シーズンも引き続いて38歳になる荻野 貴司外野手(奈良・郡山出身)となった。荻野は2021年にプロ入り後、初めて全試合に出場。そのなかで最多安打、盗塁王、ゴールデングラブ賞を受賞しチームの2位に大きく貢献した。
しかし昨シーズンは新型コロナウイルス陽性判定を受けたこともあり出遅れた。出場試合数は89試合へと減少し規定打席にも到達しなかった。だが、打率.310(326打数101安打)、15盗塁と結果は残した。今シーズンは再びレギュラーとしてチームを牽引することが求められる。
移籍4年目を迎える美馬 学投手(藤代出身)は37歳を迎え、チーム2番目かつ投手最年長となる。昨シーズンの美間は規定投球回には到達しなかったものの、チーム唯一となる2ケタ勝利(10勝)を挙げ、防御率2.91。5位に低迷したチームの中で奮闘した。もちろん今シーズンも佐々木 朗希投手(大船渡出身)や石川 歩投手(富山・滑川出身)らとともに先発ローテーションを引っ張っていくことが期待されている。
荻野と美馬につづくのが36歳になる角中 勝也外野手(日本航空二出身)だ。首位打者を2度獲得しているバットマンだが、昨シーズンは左太ももの故障などで離脱しており53試合の出場で打率.256(129打数33安打)、1本塁打と結果を残すことができなかった。今シーズンは復権を目指すシーズンとなる。
<2023年ロッテ年長者上位3人>
※外国人選手除く
※2023年の満年齢
荻野 貴司(外野手/38歳)
美馬 学(投手/37歳)
角中 勝也(外野手/36歳)