高校時代の中森俊介、来田涼斗

 2019年春から2020年の高校野球を盛り上げたコンビといえば、明石商来田 涼斗外野手と中森 俊介投手ではないだろうか。

 来田は高校通算34本塁打を誇るスラッガーとして注目を浴び、オリックスから3位指名を受けた。プロ1年目から一軍で2本塁打を放ち、2年目は一軍出場が10試合にとどまったが二軍では105試合で7本塁打を放っており、来季以降の活躍に期待がかかっている。

 中森も世代屈指の右腕として注目され、ロッテから2位指名を受けた。まだ一軍登板はないが、二軍では6試合で20回を投げ、15奪三振、防御率0.90、与四球がわずか2と優秀な成績を収めている。140キロ後半の速球、多彩な変化球をしっかりと投げ分ける投球術は高校時代より完成度が増している。プロ2年間で、しっかりと体の土台を築いたことにより、高いパフォーマンスを発揮できつつある。

 20年の高校野球の顔だった明石商コンビは、勝負の3年目で躍動できるか注目だ。