オリックス最年長は41歳比嘉 野手では安達、T-岡田が牽引
オリックス・比嘉幹貴
春季キャンプ開始まで残り2週間ほどとなった。新人たちは各球団で合同自主トレを行い、プロの水に慣れようとしている。一方でベテラン選手たちはそれぞれのペースでトレーニングを行っていることだろう。
さて、このオフも多くの選手が引退したが、各球団のベテラン選手事情はどのようになっているのだろうか。各球団の年長者3人を振り返ってみたい。(※年齢は2023年の満年齢)
パ・リーグ3連覇、そして日本一2連覇を目指すオリックスは、昨シーズン最年長だった能見 篤史選手兼任コーチ(鳥取城北出身)が現役を引退した。それにともない最年長は比嘉 幹貴投手(41歳=コザ出身)となった。
14年目を迎える比嘉は昨シーズン2年連続で30試合以上に登板。5勝0敗、1セーブ、5ホールド、防御率2.53と結果を出した。日本シリーズでも5試合に切り札的な存在で登板し無失点。日本一にも大きく貢献した。チーム最年長となる今シーズンも、昨シーズンと同じようにここぞの場面で切り札的な起用となりそうだ。
比嘉に続くのが守護神の平野 佳寿投手(39歳=鳥羽出身)だ。昨シーズン終盤は阿部 翔太に守護神の座を一時、譲ったもののまだまだ健在。シーズンを通して48試合に登板。28セーブを挙げ防御率1.57。日米通算250セーブまで残り29セーブとなっており、守護神として1年を全うできれば名球会入りも見えてくる。
比嘉と平野に続くのは安達 了一内野手(榛名出身)とT-岡田外野手(履正社出身)の野手陣ふたり。1988年生まれで35歳となるが、ともに早生まれのため学年では1987年生まれ世代(1987年4月2日〜1988年4月1日)となる。
安達は右肋骨骨折の影響もあり65試合の出場にとどまった。それでも65試合の出場で打率.262(206-54)とまずまずの成績。また、慣れ親しんだ遊撃から二塁へとポジションが変わったが、守備はまだまだ健在。再びレギュラー争いに挑む。
一方でT-岡田は苦しんだ。わずか35試合の出場で打率.149(87-13)、1本塁打と結果を残せなかった。年齢的にも今シーズンは勝負の年となる。
<2023年オリックス年長者上位3人>
※外国人選手除く
※2023年の満年齢
比嘉 幹貴(投手/41歳)
平野 佳寿(投手/39歳)
安達 了一(内野手/35歳)
T-岡田(内野手/35歳)
(記事=勝田 聡)