中日ドラ1に覚醒の兆し 次期レギュラー組の台頭も見えた高卒2年目の逸材たち
高校時代の髙橋 宏斗投手
新型コロナウィルスの蔓延により、戦後初の甲子園が春夏ともに中止となった2020年。今回はそんな2020年のドラフト会議にて中日から指名を受け、今年高卒2年目のシーズンを終えた選手たちを紹介していく。
1位 髙橋 宏斗投手(中京大中京出身)
3位 土田 龍空内野手(近江出身)
4位 福島 章太投手(倉敷工出身)
5位 加藤 翼投手(帝京大可児出身)
育成2位 上田 洸太朗投手(享栄出身)
育成3位 松木平 優太投手(精華出身)
2020年のドラフト1位は今季ブレークを果たした髙橋だった。19試合で6勝7敗と貯金をつくることはできなかったが、勝敗以上にインパクトのある投球を見せた。規定投球回未満ながら、奪った三振は134。これはリーグ3位の記録であり、奪三振率10.34は110回以上投げたセ・リーグの先発投手のなかではトップの数字。150キロを超える直球と鋭く落ちるスプリットを武器に三振を積み重ねた。
土田は今季62試合に出場。高校時代から定評のあった守備力で、後半戦は遊撃手でスタメン出場する機会も増えた。来季は絶対的なレギュラーになる1年としたい。
福島と加藤は甲子園中止に伴い、プロ志望高校生合同練習会に参加した投手でもある。福島は昨年オフにケガの影響もあり育成選手となるも、今年の契約更改にて再び支配下登録を勝ち取った。福島とは対照的に来季から育成選手となる加藤。今季は2軍で12試合に登板し、防御率は8.31。8.2回を投げ16四球と制球に苦しんだ。
上田はシーズン開幕当初は育成選手だったが、5月に支配下登録を勝ち取り、1軍で8試合で先発登板。1勝5敗と負けが重なったが、防御率は2.83と先発として試合を作っていた。来季は髙橋と一緒に先発ローテンションの一角として1年間投げることに期待したい。
松木平はファームで12試合のうち8試合で先発マウンドに上がった。46回を投げて防御率4.89。まだまだ成長段階な投手だけに焦らずレベルアップしてほしい。
来季3年目を迎える今回紹介した選手たち。早くも1軍で戦力として活躍する選手もいれば、2軍で奮闘し続ける選手もいる。まだ20歳の彼らが今後どのような成長曲線を描くのか注目したい。