高校時代の市川 悠太(明徳義塾)

 今年のドラフト会議でも多くの大卒選手が指名を受けた。ドラフト会議から1ヶ月以上が経過し多くの球団で入団発表会が行われている。

 そんな彼らと同学年だが、一足早く高卒や高卒社会人、あるいは独立リーグ経由ですでにプロ入りしている選手にはどのような選手がいるのだろうか。各球団の2000年生まれ世代(2000年4月2日から2001年4月1日生まれ)を確認してみたい。

 セ・リーグ2連覇を達成したヤクルトは、ドラフトでは澤井 廉外野手(中京大中京→中京大→2022年3位)、北村 恵吾内野手(近江→中央大→2022年5位)、橋本 星哉捕手(興國→中央学院大→2022年育成1位)と3人の同世代を指名した。

 なかでも澤井は強打の外野手として期待が大きい。

 すでに在籍している2000年生まれ世代は、市川 悠太投手(明徳義塾→2018年3位)、濱田 太貴外野手(明豊→2018年4位)、鈴木 裕太投手(日本文理→2018年6位/2023年は育成契約)、赤羽 由紘内野手(ウェルネス城北→信濃グランセローズ→2020年育成2位/支配下登録済)の4人。

 このなかでは濱田がもっとも結果を残しており、今シーズンは73試合の出場で打率.206(141打数29安打)、6本塁打の成績でキャリアハイを更新した。本塁打を期待できるパワーを持っており、来シーズンは外野のレギュラー争いに加わってくることが濃厚だ。右の濱田、左の澤井でポジションを争う可能性もある。

 赤羽は今年のフレッシュオールスターゲームでサヨナラ本塁打を放ち、MVPを受賞。支配下登録も勝ち取った。一軍でも10試合に出場し初安打も記録している。

 市川も今シーズン一軍デビューを勝ちとった。6試合の登板で防御率7.50と結果を残すことはできていないものの、最終登板となった9月28日の阪神戦では5回1失点の好投。来シーズン先発ローテーション入りを目指す。

 鈴木は一軍での出場機会がないまま今シーズン終了後に自由契約となったが、育成での再契約を締結している。今シーズンまで巨人でプレー、育成契約で加入した沼田 翔平旭川大高→2018年巨人育成3位)となる。

<ヤクルト2000年生まれ世代>
※2000年4月2日から2001年4月1日生まれ

市川 悠太明徳義塾→2018年3位)
濱田 太貴明豊→2018年4位)
鈴木 裕太日本文理→2018年6位)※来季から育成契約
赤羽 由紘(ウェルネス筑北<現・日本ウェルネス長野>→信濃グランセローズ→2020年育成2位)※支配下登録済み
沼田 翔平旭川大高→2018年巨人育成3位)※2023年シーズンより育成契約で加入

澤井 廉中京大中京→中京大→2022年3位)
北村 恵吾近江→中央大→2022年5位)
橋本 星哉(興國→中央学院大→2022年育成1位)

※2022年12月7日時点

(文=勝田 聡)