22年ウエスタン優秀選手賞5人は、来年ブレークできるか
大学時代の柳町 達
11月25日、NPBアワードが行われ、ウエスタン・リーグの優秀選手賞が発表された。各球団1人ずつの選出で、阪神・桐敷 拓馬投手(本庄東出身)、ソフトバンク・リチャード内野手(沖縄尚学出身)、中日・福島 章太投手(倉敷工出身)、広島・森 翔平投手(鳥取商出身)、オリックス・渡部 遼人外野手(桐光学園出身)の5人が受賞している。
各選手ともにこの表彰をきっかけとし、来シーズンは1軍の舞台で結果を残したいところだろう。一方で昨シーズンの同賞受賞者は、今シーズン1軍で結果を残すことができたのだろうか。振り返ってみたい。
昨シーズンは阪神・村上 頌樹投手(智辯学園出身)、ソフトバンク・柳町 達外野手(慶應義塾高出身)、中日・岡野 祐一郎投手(聖光学院出身)、広島・正隨 優弥外野手(大阪桐蔭出身)、オリックス・来田 涼斗外野手(明石商出身)の5人がウエスタン・リーグの優秀選手賞を受賞した。
5人の今シーズンの1軍成績を見ると、明暗がはっきりと分かれた。柳町は完全なレギュラー定着とはならなかったものの、キャリアハイとなる107試合に出場。打率.277(321打数89安打)と結果を出した。開幕から7月上旬までは打率3割を超えていたほど。来シーズンは外野のレギュラー奪取へ本格的に挑むことになる。
その他の野手は苦しんだ。同じ野手の来田は前年の23試合から10試合に出場試合数が減少。打率も1割台と結果が出なかった。正隨にいたっては1軍出場を勝ち取ることができなかった。
投手では岡野が4試合に登板し12.1回を投げるも防御率は12点台。5月11日のヤクルト戦で5回無失点の好投で白星をマークするも、その他の3試合では4回もたず3失点以上と打ち込まれた。
村上は1軍登板がなかった。しかし2軍では7勝3敗、防御率3.09と結果を残し、最優秀防御率と勝率第1位のタイトルを獲得している。来シーズンこそは1軍でのチャンスをつかみたいところだろう。
今シーズン、ウエスタン・リーグの優秀選手賞を受賞した5人は柳町のように1軍で結果を残すことができるだろうか。
<2021年ウエスタン・リーグ優秀選手賞受賞者>
※2022年1軍成績
村上 頌樹(阪神)
1軍出場なし
柳町 達(ソフトバンク)
107試合 打率.277(321打数89安打) 0本塁打 32打点
岡野 祐一郎(中日)
4試合(12.1回) 1勝3敗 防御率12.41
正隨 優弥(広島)
1軍出場なし
来田 涼斗(オリックス)
10試合 打率.130(23打数3安打) 0本塁打 0打点
(記事=勝田 聡)