侍ジャパン強化試合でオリックス山﨑とヤクルト高橋がアピール。WBC初出場なるか
山﨑 颯一郎
来年開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表選考もかねて行われた侍ジャパン強化試合。代表初選出の選手が多く、これからの日本代表を背負う若手が躍動した。その中で代表初選出のマウンドで活躍した侍を紹介する。
今年中継ぎに転向し大ブレークを果たしたオリックス・山﨑 颯一郎投手(敦賀気比出身)は、シーズン中から栗山英樹監督の目に留まり、日本シリーズでヤクルト打線を圧倒しその名を全国に知らしめた。日本代表のマウンドでもやはり圧巻の投球を見せた。
山﨑は巨人戦の8回から登板。対峙した巨人打線は主力と交代した控え選手が主だったが、190センチの長身から150キロを超える直球を武器に2回を完全投球。日本シリーズからぶっつけ本番の投球と話すも、巨人打線を寄せ付けなかった。元々、先発投手として期待されていたこともあり、ロングリリーフもできる剛腕は代表選出へ向けていいアピールとなった。
ヤクルト・高橋 奎二投手(龍谷大平安出身)も初めての代表のマウンドで躍動した。高橋はオーストラリア代表との第2戦に2番手として登板。2回を投げ、被安打1、無四球、無失点。特に奪った三振は4とその奪三振能力を存分に発揮した。最速152キロを記録した直球だけでなく、チェンジアップやスライダーといった変化球も交えながら代表入りへアピール。球数制限がある大会のため、第2先発として期待も高まった。
今回の日本代表は初選出選手が多く、フレッシュな顔ぶれとなったが、ここから何人の侍がWBC日本代表に選ばれるのか。メジャー組や国内の国際大会の経験が豊富な選手も控えており、来年のメンバー発表まで楽しみだ。
11月の侍ジャパントップチームの日程
11月5日 対日本ハム(札幌ドーム)
11月6日 対巨人(東京ドーム)
11月9日 対オーストラリア(札幌ドーム)
11月10日 対オーストラリア(札幌ドーム)
【外野守備・走塁コーチ】
清水 雅治(浜田-三菱自動車川崎)
【投手】
ロッテ・佐々木 朗希(大船渡)
広島・森浦 大輔(天理-天理大)
中日・髙橋 宏斗(中京大中京)
巨人・大勢(西脇工-関西国際大)
オリックス・宮城 大弥(興南)
日本ハム・伊藤 大海(駒大苫小牧-苫小牧駒澤大)
広島・森下 暢仁(大分商-明治大)
巨人・戸郷 翔征(聖心ウルスラ)
DeNA・今永 昇太(北筑-駒澤大)
オリックス・山﨑 颯一郎(敦賀気比)
西武・與座 海人(沖縄尚学-岐阜経済大)
ヤクルト・高橋 奎二(龍谷大平安)
阪神・湯浅 京己(聖光学院-BC富山)
【捕手】
西武・森 友哉(大阪桐蔭)
ソフトバンク・甲斐 拓也(楊志館)
ヤクルト・中村 悠平(福井商)
【内野手】
ヤクルト・山田 哲人(履正社)
西武・源田 壮亮(大分商-愛知学院大-トヨタ自動車)
DeNA・牧 秀悟(松本第一-中央大)
巨人・岡本 和真(智辯学園)
阪神・中野 拓夢(日大山形-東北福祉大-三菱自動車岡崎)
ヤクルト・村上 宗隆(九州学院)
【外野手】
ソフトバンク・周東 佑京(東農大二-東農大北海道オホーツク)
阪神・近本 光司(社-関西学院大-大阪ガス)
阪神・佐藤 輝明(仁川学院-近畿大)
日本ハム・近藤 健介(横浜)
ヤクルト・塩見 泰隆(武相-帝京大-JX-ENEOS)
広島・西川 龍馬(敦賀気比-王子)