News

広島のルーキーでは松本がチーム2位の50試合に登板

2022.11.01

広島のルーキーでは松本がチーム2位の50試合に登板 | 高校野球ドットコム
智辯学園時代の松本 竜也

 プロ野球は公式戦の全日程、そしてドラフト会議も終了した。11月からは秋季キャンプで来シーズンへ向けたトレーニングが始まる。昨年のドラフト会議で指名を受けた今シーズンのルーキーたちも春からは“先輩”となる。さて、各球団のルーキーたちはどのような1年だったのだろうか。その成績を振り返ってみたい。

 広島は7人のルーキー(支配下)のうち5人が大学生と社会人出身の即戦力候補だった。投手はドラフト1位の黒原 拓未投手(智辯和歌山出身)、同2位の森 翔平投手(鳥取商出身)、同5位の松本 竜也投手(智辯学園出身)と3人いた。

 なかでも松本はチーム2位の50試合に登板。序盤は打ち込まれるシーンもあったが、9月以降は11試合の登板で11.2回を投げ失点はわずかに1。2勝1ホールドと結果を出した。

 森は、序盤は中継ぎで起用されるも9月以降は3試合の登板のうち先発が2試合。その2試合とも5回を投げきり1失点以下と安定した投球を見せた。フェニックスリーグでも先発として起用されており、来シーズンは開幕ローテーション入りが目標となる。

 一方で黒原は開幕1軍入りをつかむも12試合の登板で防御率6.52。5月5日に登録を抹消されてからは1軍、2軍ともに登板はなかった。

 野手ではドラフト3位の中村 健人外野手(中京大中京出身)と同6位の末包 昇大外野手(高松商出身)の社会人コンビがそれぞれ1軍デビューを果たしている。

 なかでも末包は開幕スタメンを勝ち取ると猛打賞を達成。序盤はスタメンでの起用機会も多かったが、5月以降は調子を落とし5月23日に登録を抹消された。その後、夏場に昇格を果たすも5試合に出場したのみで再び降格。1年目は31試合の出場にとどまった。

 一方の中村はスタメン、代打、守備固め、代走と起用法は様々で、末包を上回る63試合に出場。3本塁打を放った。

 ドラフト4位の田村 俊介外野手(愛工大名電出身)と同7位の高木 翔斗捕手(県立岐阜商出身)はいずれも2軍で汗を流した。来シーズン以降の1軍デビューを目指すことになる。

<ルーキー成績>
※育成選手は支配下登録された選手のみ

1位:黒原 拓未(関西学院大/投手)
[1軍]12試合(9.2回) 0勝0敗1H 防御率6.52
[2軍]出場なし

2位:森 翔平(三菱重工West/投手)
[1軍]8試合(19回) 1勝0敗1H 防御率1.89
[2軍]13試合(75.1回) 4勝3敗 防御率2.75

3位:中村 健人(トヨタ自動車/外野手)
[1軍]63試合 打率.240(121打数29安打) 3本塁打 10打点
[2軍]28試合 打率.258(93打数24安打) 3本塁打 8打点

4位:田村 俊介愛工大名電/外野手)
[1軍]出場なし
[2軍]43試合 打率.185(130打数24安打) 0本塁打 11打点

5位:松本 竜也(ホンダ鈴鹿/投手)
[1軍]50試合(55.2回) 4勝2敗4H 防御率3.56
[2軍]3試合(4回) 0勝0敗1S 防御率0.00

6位:末包 昇大(大阪ガス/外野手)
[1軍]31試合 打率.299(77打数23安打) 2本塁打 14打点
[2軍]51試合 打率.226(159打数36安打) 6本塁打 14打点

7位:高木 翔斗県立岐阜商/捕手)
[1軍]出場なし
[2軍]22試合 打率.118(34打数4安打) 0本塁打 1打点

※2022年シーズン終了時点

(記事=勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.25

筑波大新入生に花巻東、國學院栃木、北陸の甲子園組! 進学校からも多数入部!

2024.04.24

【佐賀】敬徳と有田工がNHK杯出場を決める<春季地区大会>

2024.04.24

【春季四国大会逸材紹介・香川編】高松商に「シン・浅野翔吾」が!尽誠学園は技巧派2年生右腕がチームの命運握る

2024.04.24

【福島】田村、日大東北、只見、福島が初戦を突破<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.21

【神奈川春季大会】慶応義塾が快勝でベスト8入り! 敗れた川崎総合科学も創部初シード権獲得で実りのある春に

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!