ソフトバンクルーキーでは野村勇が2ケタ本塁打、2ケタ盗塁の活躍 正木智也も35試合出場
大学時代の正木智也
プロ野球は公式戦の全日程が終了した。11月からは秋季キャンプで来シーズンへ向けたトレーニングが始まる。さて、今年も新人たちが1軍で活躍した。貴重な戦力となったチームも少なくない。一方で将来を見据えて2軍で汗を流した選手もいる。各球団のルーキーたちはどのような1年だったのだろうか。その成績を振り返ってみたい。
ゲーム差なしの2位に終わったソフトバンクは、ふたりの新人野手が1軍でプレーした。
ドラフト2位の正木 智也外野手(慶応義塾出身)は前半戦こそ昇降格の繰り返しだったが、8月下旬からは1軍に定着。外野3ポジションに加え一塁でもスタメン起用され35試合に出場した。そのなかで打率.254(67打数17安打) 、3本塁打はまずまずの数字と言えるだろう。守備面でもレーザービームを見せるなど結果を出した。
今シーズンは相手の先発投手が右投手時はスタメンを外れる機会が多かった。来シーズンは相手投手の左右に関係なく、スタメン定着を果たしたいところだ。
同4位の野村 勇内野手(藤井学園寒川出身)は二塁、三塁、遊撃、左翼と4つのポジションで守備につき合計97試合に出場。180打数で10本塁打を放った。また10盗塁とスピードもある。2ケタ本塁打、2ケタ盗塁はリーグで4人だけ。もちろんルーキーではただ1人の快挙だった。
野手陣が1軍で活躍するなかで投手陣は1軍出場がなかった。唯一の大卒投手だったドラフト5位の大竹 風雅投手(光南高出身)は4月にトミー・ジョン手術を受け1軍、2軍ともに出場はなし。
同1位の風間 球打投手(明桜出身)もシーズンの大半をリハビリ組で過ごし、1軍、2軍ともに出場はなかった。同3位の木村 大成投手(北海出身)は2軍で6試合に出場。そのうち3試合で失点し防御率6.43と打ち込まれた。
育成ドラフトで指名されたルーキーは14人いたが、1年目の支配下登録はなく全員が1軍未出場となった。
<ルーキー成績>
※育成選手は支配下登録された選手のみ
1位:風間 球打(明桜/投手)
[1軍]出場なし
[2軍]出場なし
2位:正木 智也(慶応大/外野手)
[1軍]35試合 打率.254(67打数17安打) 3本塁打 5打点
[2軍]60試合 打率.267(187打数50安打) 4本塁打 38打点
3位:木村 大成(北海/投手)
[1軍]出場なし
[2軍]6試合(7回) 0勝0敗 防御率6.43
4位:野村 勇(NTT西日本/内野手)
[1軍]97試合 打率.239(180打数43安打) 10本塁打 25打点
[2軍]6試合 打率.238(21打数5安打) 0本塁打 0打点
5位:大竹 風雅(東北福祉大/投手)
[1軍]出場なし
[2軍]出場なし
※2022年シーズン終了時点
(記事=勝田 聡)