ペナントレースも残りあと僅かになってきた。セ・リーグ優勝はヤクルトに決まり、クライマックス・シリーズ出場権を賭けた戦いは熾烈を極めている。と、同時に個人タイトル争いも佳境に入ってきた。

 投手部門では阪神・青柳 晃洋投手(川崎工科出身)とオリックス・山本 由伸投手(都城高出身)が複数のタイトルを獲得しそうな気配ではあるが、まだまだ予断は許さない。新顔が獲得しそうなタイトルももちろんある。

 さて、昨シーズンのタイトルホルダー並びにトップ5人は今シーズンも同じようにタイトルを争っているのだろうか。タイトルごとに今シーズンと昨シーズンの顔ぶれを比較してみたい。

 セ・リーグの最多セーブ争いは大混戦になっている。トップの中日・R.マルティネス投手とヤクルト・マクガフ投手が37セーブで並び、3位タイに36セーブでDeNA・山﨑 康晃投手(帝京出身)と巨人・大勢投手(西脇工)が続いている。1セーブ差で4人がひしめき合っている状態だ。昨シーズンと比べると、顔ぶれはどのように変わったのだろうか。

 昨シーズン、最多セーブのタイトルに輝いたのは阪神・スアレス投手だった。しかしスアレスは退団し、今シーズンから活躍の場をMLBへと移した。そのため今シーズンのランキングには入っていない。

 昨シーズン2位の広島・栗林 良吏投手(愛知黎明出身)は今シーズンも守護神を務めているものの31セーブで5位。広島の試合は残っているが、すでに昨シーズンに及ばないことは確定となっている。数字と順位のいずれも落とした格好だ。

 一方で同3位だったマクガフと同4位タイだったマルティネスのふたりはともに数字を伸ばした。タイトル獲得となれば、いずれも初となる。同5位のDeNA・三嶋 一輝投手(福岡工)はセットアッパーとして開幕するも不振で5月に登録を抹消された。その後、胸椎黄色靱帯骨化症の手術を受けたこともあり登板はない。復帰は早くても来シーズンとなる。

 昨シーズンのランキング上位5人のうち、3人がそのまま今シーズンも上位5人に入っている。混戦模様のタイトル争いを制するのは誰になるのだろうか。

 最多セーブのタイトルを3人以上で分け合ったことは過去に1度もない。3人、あるいは4人同時のタイトル獲得で新たな歴史が生まれるかもしれない。

<2022セ・リーグセーブ上位ランキング>
37セーブ R.マルテイネス(中日)
37セーブ マクガフ(ヤクルト)
36セーブ 山﨑 康晃(DeNA)
36セーブ 大勢(巨人)
31セーブ 栗林 良吏(広島)

<2021セ・リーグセーブ上位ランキング>
42セーブ スアレス(阪神)
37セーブ 栗林 良吏(広島)
31セーブ マクガフ(ヤクルト)
23セーブ R.マルティネス(中日)
23セーブ 三嶋 一輝(DeNA)

※数字は2022年9月27日終了時点

(記事=勝田 聡)