ヤクルト村上以外は昨年より本塁打数は減少・セ・リーグ
村上宗隆(ヤクルトスワローズ)
ペナントレースも残りあと僅かになってきた。優勝、そしてクライマックス・シリーズ出場権を賭けた戦いは熾烈を極めている。と、同時に個人タイトル争いも佳境に入ってきた。
ヤクルト・村上宗隆内野手(九州学院出身)の三冠王、現時点で年間の規定打席に到達していない日本ハム・松本剛外野手(帝京出身)の首位打者など見どころは複数ある。
さて、昨シーズンのタイトルホルダー並びにトップ5人は今シーズンも同じようにタイトルを争っているのだろうか。タイトルごとに今シーズンと昨シーズンの顔ぶれを比較してみたい。
セ・リーグの本塁打ランキングは昨シーズンも本塁打王のタイトルを獲得した村上が爆走している。9月13日終了時点で55本。2位とは28本の差がついており、当確ランプが灯っているといっても過言ではない。それよりも、残り15試合でバレンティン(ヤクルト/2013年)の持つNPB記録である60本を更新するか否かに注目が集まっている。
現在、村上と28本差の2位につけるのは、昨シーズン村上とタイトルを分け合った巨人・岡本和真内野手(智辯学園出身)だ。9月13日のヤクルト戦(神宮)では村上に負けじと2本塁打を放ったものの、巨人の残りは11試合しかなく昨シーズンと同じ39本塁打には届きそうもない。
昨シーズンの3位だったカブス・鈴木誠也外野手(二松学舎大附ー広島/38本)は今シーズンから海を渡った。MLBとNPBの比較はもちろんできないが、鈴木はここまで13本塁打と大きく本数は減らしている。同4位だったヤクルト・山田哲人内野手(履正社出身/34本)は今シーズンも5位タイとリーグ内では善戦しているが、現在23本。昨シーズンと同じ34本だけでなく2年連続となる30本塁打到達は厳しい数字となっている。
また同5位のオースティン外野手(DeNA/28本)は、故障及び新型コロナウイルス陽性判定を受けたこともあり離脱するなど、ここまでわずか1本塁打にとどまっている。
村上こそ本塁打を大きく伸ばしたものの、その他の上位選手は本塁打に関しては昨シーズンよりも数字を落としているようだ。
<2022セ・リーグ本塁打上位ランキング>
55本:村上宗隆(ヤクルト)
27本:岡本和真(巨人)
26本:丸佳浩(巨人)
24本:牧秀悟(DeNA)
23本:ウォーカー(巨人)
23本:大山悠輔(阪神)
23本:山田哲人(ヤクルト)
<2021セ・リーグ本塁打上位ランキング>
39本:岡本和真(巨人)
39本:村上宗隆(ヤクルト)
38本:鈴木誠也(広島)
34本:山田哲人(ヤクルト)
28本:オースティン(DeNA)
※数字は2022年9月13日終了時点