強化試合3試合で4本塁打。三冠王・村上は侍の4番としても期待大
ヤクルト・村上宗隆
先日行われた侍ジャパン強化試合。一番存在感があったのは、やはりヤクルト・村上宗隆内野手(九州学院出身)だろう。全4試合の内3試合に4番として出場。今季三冠王と日本人最多シーズン56本の本塁打を放ったヤクルトの4番は、侍の4番でもその力を発揮した。
出場した3試合で打率.455、4本塁打、6打点と大暴れ。特に本塁打に関しては東京五輪決勝から数えると、侍ジャパン史上初の4試合連続本塁打となった。特に印象に残った1発は、巨人との試合で放った2本目。外角低めの変化球をとらえた打球は逆方向への1発となった。東京五輪では下位打線での出場が主であったが、WBCでは侍の4番となるのか。
1番・センターの座も熾烈な戦いとなった。日本ハム戦とオーストラリア代表との第1戦で1番・センターを任されたのは阪神・近本 光司外野手(社出身)。日本ハム戦では初回に安打で出塁するとすかさず盗塁を決めるなど、先制点に大きく貢献。オーストラリアとの第1戦では6回のチャンスで2点適時打を放つなどチャンスメーカーとポイントゲッター両方の活躍を見せた。
ヤクルトの塩見 泰隆外野手(武相出身)も負けじとアピール。巨人との試合では9回に本塁打を放つと、オーストラリアとの第2戦では4打数3安打2打点、2盗塁の大活躍。チームの流れを変える1発とチャンスに強い塩見は国際大会向きの打者だろう。2選手は左右の違いだけでなく、タイプの異なる1番打者であり、選考において一番の悩みとなるのではないだろうか。
MLB組のエンゼルス・大谷 翔平投手(花巻東出身)やカブス・鈴木 誠也外野手(二松学舎大附出身)の参戦が決まると一気に打線の厚みが出てくる。今回の代表戦から生き残るメンバーは何人となるだろうか。代表発表まで楽しみだ。
11月の侍ジャパントップチームの日程
11月5日 対日本ハム(札幌ドーム)
11月6日 対巨人(東京ドーム)
11月9日 対オーストラリア(札幌ドーム)
11月10日 対オーストラリア(札幌ドーム)
【外野守備・走塁コーチ】
清水 雅治(浜田-三菱自動車川崎)
【投手】
ロッテ・佐々木 朗希(大船渡)
広島・森浦 大輔(天理-天理大)
中日・髙橋 宏斗(中京大中京)
巨人・大勢(西脇工-関西国際大)
オリックス・宮城 大弥(興南)
日本ハム・伊藤 大海(駒大苫小牧-苫小牧駒澤大)
広島・森下 暢仁(大分商-明治大)
巨人・戸郷 翔征(聖心ウルスラ)
DeNA・今永 昇太(北筑-駒澤大)
オリックス・山﨑 颯一郎(敦賀気比)
西武・與座 海人(沖縄尚学-岐阜経済大)
ヤクルト・高橋 奎二(龍谷大平安)
阪神・湯浅 京己(聖光学院-BC富山)
【捕手】
西武・森 友哉(大阪桐蔭)
ソフトバンク・甲斐 拓也(楊志館)
ヤクルト・中村 悠平(福井商)
【内野手】
ヤクルト・山田 哲人(履正社)
西武・源田 壮亮(大分商-愛知学院大-トヨタ自動車)
DeNA・牧 秀悟(松本第一-中央大)
巨人・岡本 和真(智辯学園)
阪神・中野 拓夢(日大山形-東北福祉大-三菱自動車岡崎)
ヤクルト・村上 宗隆(九州学院)
【外野手】
ソフトバンク・周東 佑京(東農大二-東農大北海道オホーツク)
阪神・近本 光司(社-関西学院大-大阪ガス)
阪神・佐藤 輝明(仁川学院-近畿大)
日本ハム・近藤 健介(横浜)
ヤクルト・塩見 泰隆(武相-帝京大-JX-ENEOS)
広島・西川 龍馬(敦賀気比-王子)