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関東地区の夏甲子園出場校OBでは横浜高が19名

2022.09.03

関東地区の夏甲子園出場校OBでは横浜高が19名 | 高校野球ドットコム
横浜時代の涌井秀章

 第104回全国高校野球選手権大会(甲子園)は仙台育英(宮城)の優勝で幕を閉じた。東北勢として春夏通じて初めての優勝でもあり、大きな話題を呼んだ。

 また、個人でも浅野翔吾外野手(高松商3年)や山田陽翔投手(近江3年)といったプロ志望届を出せば、今秋のドラフト会議でも目玉となりそうな選手はいた。

 今大会に出場した49校のOBで、2022年シーズンも現役のNPBおよびMLBプレーヤーはどれだけいるのだろうか。地域ごとに確認してみたい。

 東京都を除く関東地区(茨城、千葉、神奈川、埼玉、群馬、栃木、山梨)を見ると一大勢力となっている横浜高(神奈川)をはじめ、明秀日立(茨城)、市船橋(千葉)、山梨学院(山梨)のOBが今シーズンもNPB(MLB)でプレーしている。

 横浜OBは米国でプレーする筒香嘉智(2009年横浜1位)をはじめ、総勢19名が現役プレーヤーだ。筒香はパイレーツで開幕を迎えるも、8月に入ってから自由契約となった。現在はブルージェイズ傘下の3Aでプレーしておりメジャー昇格を目指している。

 NPBでは近藤健介外野手(2011年日本ハム4位)が離脱期間はあったものの、例年通り3割近い打率を残しているのはさすがの一言。その他の野手では万波中正外野手(2018年日本ハム4位)が、自己最多の14本塁打を放ちブレークしつつある。

 投手では最年長の涌井秀章投手(2004年西武1巡)が序盤に3勝1敗、防御率2.88と結果を残すも中指の骨折で離脱。まだ1軍のマウンドに戻ることはできていない。柳裕也投手(明治大→2016年中日1位)も不振で登録抹消期間があったものの8月28日の阪神戦で復活の8勝目を挙げた。藤平尚真投手(2016年楽天1位)は4年ぶりの白星を挙げ、先発ローテーション争いに加わってきた。

 明秀日立OBでは増田陸内野手(2018年巨人2位)が、1軍デビューを果たし55試合に出場。すでに5本塁打を放った。来シーズンはレギュラー争いに加わってきそうだ。大砲候補の細川成也外野手(2016年DeNA5位)は18試合で打率.053(19打数1安打)、1本塁打と苦しんでいる。

 市立船橋OBは岩嵜翔投手(2007ソフトバンク高1巡)と、望月大希投手(創価大→2019年日本ハム5位)のふたり。今シーズンから中日へ移籍した岩嵜は現在離脱中。1軍復帰は来シーズン以降となりそうだ。

 山梨学院OBの垣越建伸投手(2018年中日5位)はここまで1、2軍ともに出場がない。

 聖望学園(埼玉)、樹徳(群馬)、國學院栃木(栃木)の3校のOBで現役プレーヤーは1人もいなかった。

※数字は2022年9月2日終了時点

(記事:勝田 聡

[page_break:関東地区甲子園出場校OBの現役NPB(MLB)プレーヤー]

<現役NPB(MLB)プレーヤー>

横浜(神奈川)
涌井秀章(2004年西武1巡)
福田永将(2006年中日高3巡)
筒香嘉智(2009年横浜1位)
近藤健介(2011年日本ハム4位)
倉本寿彦(創価大→日本新薬→2014年DeNA3位)
淺間大基(2014年日本ハム3位)
髙濱祐仁(2014年日本ハム7位)
柳裕也(明治大→2016年中日1位)
藤平尚真(2016年楽天1位)
増田珠(2017年ソフトバンク3位)
万波中正(2018年日本ハム4位)
渡邊佳明(明治大→2018年楽天6位)
及川雅貴(2019年阪神3位)
樋口龍之介(立正大→BC新潟→2019年日本ハム育2位)
伊藤将司(国際武道大→JR東日本→2020年阪神2位)
松本隆之介(2020年DeNA3位)
石川達也(法政大→2020年DeNA育1位)
木下幹也(2020年巨人育4位)
福永奨(國學院大→2021年オリックス3位)

明秀日立(茨城)
細川成也(2016年DeNA5位)
増田陸(2018年巨人2位)

市立船橋(千葉)
岩嵜翔(2007ソフトバンク高1巡)
望月大希(創価大→2019年日本ハム5位)

山梨学院(山梨)
垣越建伸(2018年中日5位)
明石健志(2003年ソフトバンク4巡)

聖望学園(埼玉)
不在

樹徳(群馬)
不在

國學院栃木(栃木)
不在

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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