7月25日、阪神は育成契約の岩田 将貴投手(九産大九州出身)と支配下契約を締結した。

 岩田は2020年育成ドラフト1位指名を受け、九州産業大から阪神へと入団した左腕。昨シーズンは2軍で8試合の登板にとどまっていたが、2年目の今シーズンは2軍でチーム最多となる31試合に登板。22回を投げ25奪三振と投球回数以上の三振を奪いながら防御率2.05と結果を残している。もちろんこれからは初の1軍昇格、そして1軍デビューを目指すことになる。

 阪神の育成ドラフトを振り返ってみると、2017年1位の石井 将希投手(桐生第一出身)、2018年1位の片山雄哉捕手(刈谷工科出身)、2019年1位の小野寺暖外野手(京都翔英出身)、そして2020年1位の岩田と4年連続で育成1位指名選手から支配下登録選手が誕生したことになる。

 しかし、各選手とも支配下登録後に、1軍ではなかなか結果を残すことができていない。

 3年目のシーズン途中に支配下登録された左腕の石井は、同年1試合に登板するも防御率9.00と結果を残すことができなかった。翌年は1軍登板がなく自由契約となり退団した。

 ルーキーイヤーである2019年のシーズン途中に支配下登録された片山は、ここまで1軍での出場機会は今季の2試合にとどまっている。

 小野寺は2年目のシーズン途中に支配下登録された。同年、34試合に出場するも打率.179(67打数12安打)、1本塁打と結果を残せず。今シーズンも代打満塁本塁打を放つも、ここまで30試合の出場で打率.143(42打数6安打)、1本塁打とやはり打撃面で苦戦している。

 このように、ここ数年の育成ドラフト出身者は1軍で苦労している。しかし、2010年育成2位の島本 浩也投手(福知山成美出身)は、2019年に63試合に登板し防御率1.67の好成績を残すなど、通算105試合に登板。貴重な中継ぎ左腕として1軍の戦力となった。その後、トミー・ジョン手術を受けたこともあり育成契約となるも今年6月に支配下へ復帰。1軍復帰へ向け2軍で汗を流し、8月に一軍復帰を果たした。

 岩田も島本のように中継ぎ左腕として1軍で結果を残すことができるだろうか。中継ぎの一角争いへと加わっていくことに期待がかかる。

※数字は2022年8月4日終了時点

(記事=勝田 聡)