プロ野球の世界において2軍は若手を育成するだけでなく、ベテランや不振に陥った選手の調整であったり、故障明けの選手の実戦復帰の場など、様々な立場の選手の集合体だ。果たして各球団はどのような状況の選手に登板機会を与えているのだろうか。各球団の2軍における登板数と投球回数をそれぞれ確認してみたい。

 オリックスの2軍における登板試合数上位は吉田 凌投手(東海大相模出身)の38試合、齋藤 綱記投手(北照出身)の32試合、海田智行投手(賀茂出身)の29試合となっている。

 吉田 凌は2020年に35試合、昨シーズンも18試合に1軍で登板し、防御率は2点台と安定した投球を見せていた。しかし、今シーズンは1度も1軍での登板機会がなく2軍で汗を流している。ここまでチーム最多の38試合に投げ防御率2.58。38.1回を投げ51奪三振と結果はついてきており、後半戦での1軍昇格を目指す。

 2020年に1軍で32試合に登板した齋藤だが、昨シーズンは1軍で4試合の登板のみ。今シーズンもここまで5試合の登板で防御率6.75と結果を残すことができていない。一方、2軍では32試合の登板で防御率1.37。26.1回を投げ35奪三振と圧倒的な数字を残している。

 今年35歳となるベテランの海田も今シーズンは1軍登板がない。2軍では29試合の登板で防御率2.67とまずまずの数字。

 3投手とも2軍では結果を出しているものの、1軍ではここまで登板機会が訪れていない。いずれも過去に1軍で30試合以上登板した実績もある。後半戦では中継ぎの一角に食い込みたいところ。

 投球回数トップはテスト入団を経て育成契約で入団した中村 勝投手(春日部共栄出身)の74.1回。ここまで15試合(15先発)の登板で5勝4敗、防御率2.91の成績を残している。7月に入ってから支配下登録を勝ち取り1軍でも登板。初登板は1回無失点だったものの、2試合目は3分の1回で3失点と打ち込まれた。7月17日に登録を抹消されており、後半戦で再び昇格を目指す。

 中村に続くのが育成契約の東 晃平投手(神戸弘陵出身)の43回と、ドラフト1位ルーキーの椋木 蓮投手(高川学園出身)の42.2回。東は9試合(8試合先発)で防御率3.98の内容。一方の椋木は8試合(7試合先発)で防御率3.59の内容で1軍デビューも果たした。初登板で6回無失点の好投を見せ、初白星をマークすると、2戦目では9回2死まで無安打の快投。2勝目をマークした。後半戦は登板間隔を空けながら1軍での先発起用が濃厚だ。

<2軍登板数>
38試合:吉田 凌
32試合:齋藤 綱記
29試合:海田智行

<2軍投球回数>
74.1回:中村 勝
43回:東 晃平
42.2回:椋木 蓮

※2022年8月4日終了時点

(記事=勝田 聡)