プロ野球の世界において2軍は若手を育成するだけでなく、ベテランや不振に陥った選手の調整であったり、故障明けの選手の実戦復帰の場など、様々な立場の選手の集合体だ。果たして各球団はどのような状況の選手に登板機会を与えているのだろうか。各球団の2軍における登板数と投球回数をそれぞれ確認してみたい。

 ソフトバンクの2軍における登板試合数上位は育成の重田 倫明投手(千葉英和出身)の34試合、泉圭輔投手(金沢西出身)の34試合、中村 亮太投手(千葉経大附出身)の27試合だった。

 育成契約の重田は昨シーズンまで先発での起用が主だったが、今シーズンは34試合のうち先発は1試合だけ。先発した試合も2イニングで降板しており、中継ぎに転向したといっても過言ではない。

 そのなかで35.2回を投げ43奪三振と、投球回数以上の三振数を誇っている。今シーズンは秋吉 亮投手(都立足立新田出身)の獲得で支配下登録人数が上限の70人となってしまったため、来シーズン以降での昇格へ向けアピールを続けていくことになる。

 重田と同じく34試合に登板している泉は2軍で防御率3.41。1軍では2020年シーズンは40試合、昨シーズンの序盤に31試合に登板していたが、今シーズンはここまで3試合に登板。防御率は4.91となっている。

 開幕時に育成契約だった中村は2軍で27試合に登板し防御率2.45と好成績を残している。7月2日に支配下登録も勝ち取り、同日に1軍昇格を果たすと7月7日の楽天戦では1軍デビュー。しかし、その試合では1回3失点と1軍の壁に跳ね返された。

 投球回数のトップは田上 奏大投手(履正社出身)の59.1回だった。田上も開幕時には育成契約だったが、4月7日に支配下登録されると、ここまで1軍で2試合に先発した。まだ勝ち星はなく、4月以降は2軍で汗を流している。ここまで2軍では11試合(先発10試合)の登板で、防御率3.19とまずまずの数字。再び1軍でのチャンスをつかみ取りたいところ。

 田上に続くのが奥村 政稔投手(大分・中津高出身)の58回と、大竹 耕太郎投手(済々黌出身)の51.1回。奥村はここまで1軍の登板がない。一方の大竹は2試合に先発。しかし、いずれも5回を投げきることなく降板し、敗戦投手となった。2019年には17試合に先発し5勝4敗と結果を残しているだけに、再び1軍の先発ローテーションに返り咲くことを目指す。

<2軍登板数>
34試合:重田 倫明
34試合:泉圭輔
27試合:中村 亮太

<2軍投球回数>
59.1回:田上 奏大
58回:奥村 政稔
51.1回:大竹 耕太郎

※2022年8月2日終了時点

(記事=勝田 聡)