中日の2軍では佐藤が最多試合登板、イニングでは鈴木
高校時代の佐藤 優
プロ野球の世界において2軍は若手を育成するだけでなく、ベテランや不振に陥った選手の調整であったり、故障明けの選手の実戦復帰の場など、様々な立場の選手の集合体だ。はたして各球団はどのような状況の選手に登板機会を与えているのだろうか。各球団の2軍における登板数と投球回数をそれぞれ確認してみたい。
中日の2軍における登板試合数上位は佐藤 優投手(古川学園出身)の29試合、マルク投手(東邦出身)の28試合、育成の松田 亘哲投手(江南出身)の21試合の3人だった。
2018年には1軍で42試合の登板経験がある佐藤は、29試合の登板で28.2回を投げ防御率4.08の成績だった。1軍では5月に昇格し4試合の登板があった。3試合連続で無失点だったが、4試合目で1回5失点と打ち込まれ翌日に登録を抹消されている。以降は2軍での登板が続いている。
独特な投球フォームのマルクは、28試合の登板で28.2回を投げ32奪三振、防御率2.51とファームでは好投を続けてきた。しかし1軍では2試合の登板で防御率12.00と振るわず。3回を投げ奪三振は1つもなかった。6月13日に登録を抹消されてからは声がかかっていない。
育成契約の左腕・松田は21試合の登板で防御率5.66と打ち込まれ気味。35回を投げ21奪三振に対し、与四球は32個。制球面の改善が支配登録への近道となりそうだ。
投球回数では鈴木 博志投手(磐田東出身)の73.1回、岡野 祐一郎投手(聖光学院出身)と、岡田 俊哉投手(智辯和歌山出身)の53.1回の3人が上位だった。今シーズンから先発転向となった鈴木は、13試合の登板で防御率4.91と苦戦中。一方の1軍では2試合に先発の機会を与えられた。初登板では5回無失点と好投するも2戦目で4回途中6失点と打ち込まれ、2戦目の翌日にあたる6月9日に登録を抹消された。
岡野は2軍で9試合(6先発)に登板し防御率2.70と安定した投球を続けていた。53.1回を投げ与四球は9と制球面も抜群。しかし1軍では4試合の登板で1勝3敗、防御率12.41と結果はついてこなかった。
<2軍登板数>
<2軍投球回数>
73.1回:鈴木 博志
53.1回:岡野 祐一郎
53.1回:岡田 俊哉
※2022年7月28日終了時点
(記事=勝田 聡)