プロ野球の世界において2軍は若手を育成するだけでなく、ベテランや不振に陥った選手の調整であったり、故障明けの選手の実戦復帰の場など、様々な立場の選手の集合体だ。はたして各球団はどのような状況の選手に打席数を多く振り分けているのだろうか。2軍で多く打席を与えられている選手を球団ごとに確認してみたい。

 1軍が首位争いしているソフトバンクでは、182打席のリチャード内野手(沖縄尚学出身)が最多となっている。長距離砲候補として期待の大きいリチャードだが、今シーズン1軍では8試合の出場にとどまり打率.222(18打数4安打)で本塁打は1本も出ていない。2軍では7本塁打を放っているものの打率.181(155打数28安打)と確実性はまだまだ低い。まずは2軍でしっかりとした結果を残し、再び1軍昇格のチャンスをつかみたい。

 リチャードに続いたのがドラフト2位ルーキーの正木 智也外野手(慶應義塾高出身)の180打席。打率.268(153打数41安打)、3本塁打、28打点、OPS.761と成績もまずまず。1軍にも2度呼ばれており9試合に出場した。そこでは打率.174(23打数4安打)と1軍の壁にはね返された。

 そして、高卒2年目の川原田 純平内野手(青森山田出身)が178打席で続いている。打率.190(142打数27安打)、1本塁打、16打点、OPS.563と打撃面ではやや苦戦しているが、二塁、三塁、遊撃と内野の複数ポジションを守れる強みがあり、6月25日に1軍へと昇格した。まずはプロ初出場を果たし1軍で爪痕を残したいところ。

 リチャード、正木、川原田に真砂 勇介外野手(西城陽出身)の148打席、笹川 吉康外野手(横浜商出身)の141打席が続く。笹川は2020年ドラフト2位の長距離砲候補。昨シーズンは主に3軍でプレーしており、2軍では4試合(6打席)の出場のみだった。それが今シーズンはチーム5位の打席を与えられている。そのことからも期待の大きさがよくわかる。しかし打率.194(129打数25安打)、2本塁打とまだ結果は出ていない。今シーズンは来シーズン以降へ向けた土台作りの1年となりそうだ。

<打席数上位5人>

182打席:リチャード(内野手)
180打席:正木 智也(外野手)
178打席:川原田 純平(内野手)
148打席:真砂 勇介(外野手)
141打席:笹川 吉康(外野手)

2022年6月29日終了時点

(記事:勝田 聡)