中日のベテラン、大島が打率3割、福留は1安打
福留 孝介
一般的にプロ野球の世界では30代半ばを過ぎると、ベテランと呼ばれることが多くなる。
レギュラーや先発ローテーション、勝ちパターンといった主戦力としてバリバリ働いている選手がいる一方で、代打の切り札や守備固め、先発ローテーションの谷間など違う役割でチームを支える選手も多く存在する。
今シーズン、ここまで各球団のベテラン選手たちはどのような成績を残してきているのだろうか。各球団の35歳以上(2022年の満年齢)の選手の現在地を振り返ってみたい。
立浪 和義新監督体制となった中日には5人のベテラン選手が在籍している。そのなかで最年長なのが福留孝介外野手(45=PL学園出身)だ。球界最年長でもある福留は開幕戦で「3番・左翼」でスタメン出場。その後は主に代打として起用されるもなかなか快音が響かなかった。ようやく開幕から2ヶ月が経過した5月26日の西武戦で、26打席目にしてシーズン初安打を記録している。今後も代打での起用が濃厚だ。
野手では大島 洋平外野手(37=享栄出身)と大野 奨太捕手(35=岐阜総合学園出身)のふたりもベテランだ。大島は死球を受けた影響で登録を抹消されていた時期があるが、ここまで32試合の出場で打率.305(131打数40安打)とさすがの結果を残している。また5月25日の西武戦から守備位置はこれまでの中堅ではなく左翼へと移っている。
大野は木下 拓哉捕手(高知高出身)が新型コロナウイルス陽性判定を受け離脱した際に1軍に昇格し1試合に出場した。木下復帰後は再び登録を抹消された。今後も有事の際に1軍へ呼ばれる存在となりそうだ。
投手陣では谷元 圭介投手(37=稲生高出身)と祖父江 大輔投手(35=愛知高出身)のふたり。谷元は5月21日に1軍へ昇格。ここまで3試合に登板している。
開幕から勝ちパターンの一角を任されていた祖父江は開幕から11試合連続無失点と好調だったものの、5月14日の巨人戦、18日のDeNA戦と2試合連続で失点し敗戦投手となった。その後はホールドのつく場面での登板機会が訪れていない。今後、勝ちパターンに復帰するのかどうか起用法には注目が集まる。
<中日の35歳以上の選手>
※2022年の満年齢
福留 孝介(45歳)
谷元 圭介(37歳)
大島 洋平(37歳)
大野 奨太(35歳)
祖父江 大輔(35歳)
※数字は2022年5月30日終了時点
(記事=勝田 聡)