
長野久義(広島東洋カープ)
一般的にプロ野球の世界では30代半ばを過ぎると、ベテランと呼ばれることが多くなる。
レギュラーや先発ローテーション、勝ちパターンといた主戦力としてバリバリ働いている選手がいる一方で、代打の切り札や守備固め、先発ローテーションの谷間など違う役割でチームを支える選手も多く存在する。
今シーズン、ここまで各球団のベテラン選手たちはどのような成績を残してきているのだろうか。各球団の35歳以上(2022年の満年齢)の選手の現在地を振り返ってみたい。
開幕から好調の広島は3人のベテラン選手が在籍している。そのなかで最年長なのが長野 久義(38歳)だ。巨人から移籍して4年目のシーズンとなるが、春季キャンプ前に新型コロナウイルス陽性判定を受け出遅れた。
オープン戦が始まった3月上旬に一軍へ合流し開幕一軍入りを果たしたが、ここまで20試合の出場で打率.156(32打数5安打)と苦しんでいる。例年、夏場にかけて調子を上げてくるだけに、ここからの巻き返しに期待がかかる。
長野に続くのが、松山 竜平(37歳)と白濱 裕太(37歳)のふたり。松山は開幕一軍入りを果たすと開幕戦では4番スタートとなった。そこで2試合連続マルチ安打を放つなど存在感を発揮。その後、マクブルームが合流すると代打の切り札として起用されている。
4月半ばに新型コロナウイルス陽性判定を受け一時離脱したが、すでに一軍には復帰しており5月15日のヤクルト戦では代打でタイムリー2ベースを放った。交流戦に入り、27日のホークス戦では指名打者としても起用はされたが、基本的には代打の切り札としてチームを支えることになる。
そして19年目の大ベテラン・白濱 裕太(37歳)だ。一軍では通算86試合の出場で、昨シーズンも出場機会はなかった。今シーズンもここまで二軍で汗を流している。二軍で若い選手の指導役としての役割をまっとうすることになりそうだ。
投手陣ではベテラン選手は外国人選手を含めひとりもいない。最年長は今年33歳となる野村 祐輔、菊池 保則、ターリーの3人となっている。
<広島の35歳以上の選手>
※2022年の満年齢
長野 久義(38歳)
松山竜平(37歳)
白濱裕太(37歳)
※数字は2022年5月27日終了時点
(記事:勝田 聡)