宮西 尚生投手(北海道日本ハムファイターズ)

 一般的にプロ野球の世界では30代半ばを過ぎると、ベテランと呼ばれることが多くなる。

 レギュラーや先発ローテーション、勝ちパターンといった主戦力としてバリバリ働いている選手がいる一方で、代打の切り札や守備固め、先発ローテーションの谷間など違う役割でチームを支える選手も多く存在する。

 今シーズン、ここまで各球団のベテラン選手たちはどのような成績を残してきているのだろうか。各球団の35歳以上(2022年の満年齢)の選手の現在地を振り返ってみたい。

 新庄剛志新監督(BIGBOSS)の元、Bクラスからの上位浮上を目指す日本ハムは、ベテランと呼ばれる選手がほぼいない。金子千尋投手(39=長野商出身)と宮西尚生投手(37=市立尼崎出身)の投手ふたりだけだ。

 オリックスから移籍してきて4年目のシーズンとなった金子は、開幕2軍スタートだった。2軍では3試合の登板で16回を投げ、防御率1.13と格の違いを見せ、5月に入ってから1軍に昇格する。

 今シーズン1軍初登板となった5月4日の楽天戦では5回4失点と試合を作ることができず、敗戦投手となるも、続く5月11日のオリックス戦では5回1失点と好投。2020年シーズン以来2年ぶりとなる白星を挙げ、通算勝利数を130とした。翌日に登録を抹消され再び2軍で調整を行っているが、1軍での先発機会は巡ってきそうだ。

 中継ぎ左腕の宮西は開幕を1軍でスタートすると、ここまで15試合に登板している。防御率5点台とやや苦しんでいるものの、失点したのは4試合。11試合は無失点で切り抜けておりまずまずの内容とも言える。5月に入ってからは5試合中4試合で無失点。防御率1.93と本来の調子に戻りつつあるのも心強い。15年連続50試合登板に向け、1試合ずつ丁寧に投げていく。

 一方の野手ではベテランに該当する選手はひとりもいない。最年長は昨シーズン途中に交換トレードで西武から移籍してきた木村文紀外野手(34=埼玉栄出身)となっている。生え抜き選手では中島 卓也内野手(31=福岡工出身)と杉谷拳士内野手(31=帝京出身)となっており全体的に若い。

 レギュラー格では現在離脱しているものの近藤 健介外野手(29=横浜高出身)が最年長。新球場元年となる2023年へ向けてチームは若返りを図ろうとしている最中であることがうかがえる。

(文:勝田 聡)

<日本ハムの35歳以上の選手>
※2022年の満年齢
金子千尋(39歳)
宮西尚生(37歳)