一般的にプロ野球の世界では30代半ばを過ぎると、ベテランと呼ばれることが多くなる。

 レギュラーや先発ローテーション、勝ちパターンといった主戦力としてバリバリ働いている選手がいる一方で、代打の切り札や守備固め、先発ローテーションの谷間など違う役割でチームを支える選手も多く存在する。

 今シーズン、ここまで各球団のベテラン選手たちは、どのような成績を残してきているのだろうか。各球団の35歳以上(2022年の満年齢)の選手の現在地を振り返ってみたい。

 DeNAは藤田 一也内野手(40=鳴門第一出身)が今シーズンから最年長としてチームに加わっている。藤田は鳴門第一から近畿大を経て2004年ドラフト4巡目指名で入団した。その後、2012年シーズン途中に楽天へトレードで移籍。楽天ではリーダー格としてチームを引っ張り、2013年の日本一にも大きく貢献。しかし昨シーズンは1軍での出場機会がなく自由契約となっていた。そこに声をかけたのが古巣DeNAだった。

 DeNAに加入した藤田は、春季キャンプ中に左ふくらはぎを負傷し離脱したことで開幕1軍入りも逃した。しかし4月12日に1軍昇格を果たすと、主に代打として試合に出場する。ここまで打率.263(19打数5安打)の成績を残している。また、4月16日のヤクルト戦では「7番・二塁」でスタメン出場し第1打席で安打を放った。今後も代打がメインではあるが、チーム状況によってはスタメンで起用されることもありそうだ。

 その藤田に続くのが大和内野手(35=樟南出身)だ。大和は2005年高校生ドラフト4巡で指名を受け、樟南から阪神へと入団した。内外野守れるスーパーユーティリティー選手として活躍。2017年オフに国内FA権を行使しDeNAに移籍。移籍後は、ほぼ二遊間を守ってきた。今シーズンは柴田 竜拓内野手(岡山理大附)と併用されながら、遊撃のポジションを守っている。打率.263(95打数25安打)とまずまずの成績を残しており、さらに得点圏打率.333と勝負強さが光っている。

 一方の投手では三上 朋也(33歳)が最年長となっており、35歳以上の選手はひとりもいない。

 DeNAは出戻りの藤田とFAで加入の大和が年長者としてチームを引っ張っている。生え抜きでは投手が三上、野手では宮崎 敏郎(34=厳木高出身)が最年長。とくに宮崎は昨年オフに国内FA権を行使せず残留を決めた。数年後には宮崎がベテランとしてチームをまとめることになりそうだ。

(文:勝田 聡)