開幕から1ヶ月以上が経過した。ここまでを見る限りセ・パ両リーグともに独走するチームはなく、まだまだ混戦が続きそうだ。大きく抜け出すチームがない中で鍵を握るのが二軍から上がってくる”上積み”だ。

 故障や来日遅れなど様々な理由で、ここまで一軍での出場がない選手は多くいる。そんな彼らが本来の状態で一軍に上がってくれば、その力はチームにとってこの上なく大きい。そこでここまで一軍で出番のない主な選手の状況を振り返ってみたい。

 日本一奪回を目指すソフトバンクは武田 翔太が一軍で未登板となっている。今春のキャンプでは広背筋付着部炎の影響でリハビリを行い、4月20日の三軍戦で実戦復帰を果たした。しかし27日に新型コロナウイルス陽性判定を受け再び離脱。無症状ではなく、発熱などの症状もあるため一軍で登板するのはもう少し時間がかかりそうだ。

 春季キャンプとオープン戦で好投を見せ、開幕ローテーション入りをほぼ手中に収めていた田中 正義は右肩の違和感で離脱。二軍戦でも復帰していない状況となっている。

 一方で新外国人のチャトウッドは一軍登板こそないものの、二軍では先発登板を重ねている。ここまで5試合で21.1回を投げ防御率2.95はまずまずの数字だが、与四球が17個あり制球面で苦しんでいる。その他では高橋 礼大竹 耕太郎甲斐野 央といった実績のある投手も一軍で登板の機会はまだ得れていない。

 野手では主軸のデスパイネが右足首の捻挫で出遅れた。二軍戦で復帰後に再び走塁中に足を痛め昇格が遅れていたものの、ようやく4月27日に実戦復帰を果たしている。昨年右肩の手術を受けた周東 佑京は三軍戦での復帰を経て、4月29日に二軍戦へ出場し守備にもついている。しかし両選手ともにすぐに一軍復帰というわけではなく、状態が上がるのを待つことになりそうだ。

 4月1日に一軍昇格した明石 健志は出場機会がないまま新型コロナウイルスの陽性判定を受け5日に登録を抹消された。4月27日に二軍戦で復帰しているが、そこから9打数ノーヒットと快音は響いていない。

(文:勝田 聡)