シーズンが始まって5月も半ばにさしかかろうとしている。ここからチームの成績をグンと上げていこうとするなか、鍵を握るのが2軍から上がってくる「上積み」だ。

 故障や来日遅れなど様々な理由で、ここまで1軍での出場がない選手は多くいる。そんな彼らが本来の状態で1軍に上がってくればチームにとってこの上なく大きい。ここまで1軍で出番のない主な選手の状況を振り返ってみたい。

 パ・リーグの首位を走る楽天は、昨シーズン54試合に登板し中継ぎ陣を支えた酒居知史投手(龍谷大平安出身)の登板がない。酒居はオープン戦で4試合に登板していたものの、右太ももの筋挫傷で離脱し開幕1軍から外れていた。2軍でもしばらく登板がなかったが、5月5日に初登板。1回無失点と結果を残した。2軍で数試合の調整を経て1軍昇格となりそうだ。

 今年1月に右肘のクリーニング手術を受けた森原康平投手(山陽出身)は、4月21日に2軍で今シーズン初登板を果たした。ここまで5試合の登板で防御率1.80と安定した投球を見せている。また5月4日、5日の試合では連投での起用にも応えた。酒居同様、1軍での登板機会は訪れそうだ。その他では塩見 貴洋投手(帝京第五出身)、辛島 航投手(飯塚高出身)、福山博之投手(大東高出身)ら実績のある選手が1軍未登板となっている。

 野手陣では岡島豪郎が2軍で汗を流している。体調不良で離脱していたが、4月19日に2軍で実戦へ復帰。右翼だけでなく一塁の守備にもつきながら13試合に出場。打率.323(31打数10安打)とさすがの数字を残している。

 左膝の手術から復帰を目指す2015年ドラフト1位のオコエ 瑠偉も岡島と同じく4月19日に実戦へと復帰。ここまで打率.500(12打数6安打)、1本塁打、6打点と結果を出した。1軍の外野陣は西川 遥輝外野手(智辯和歌山出身)に島内宏明外野手(星稜出身)、そして辰己涼介外野手(高出身)らと層は厚い。その争いに割って入ることができるか。

 今シーズンから加入した川島慶三内野手(佐世保実出身)は、オープン戦で打率.091(11打数1安打)、2軍でもここまで打率.182(23打数4安打)と打撃面で苦戦している。右の代打として昇格するにしても、もう少し当たりがほしい。

(文:勝田 聡)