西武・今井が長期離脱、若林の1軍復帰に期待
今井 達也(作新学院出身-埼玉西武)
プロ野球ペナントレースも5月に突入した。ここまで見る限り、セ・パ両リーグともに独走するチームはなく、まだまだ混戦が続きそうだ。大きく抜け出すチームがない中で鍵を握るのが2軍から上がってくる「上積み」だ。
故障や来日遅れなど様々な理由で、ここまで1軍での出場がない選手は多くいる。そんな彼らが本来の状態で1軍に上がってくればチームにとってこの上なく大きい。ここまで1軍で出番のない主な選手の状況を振り返ってみたい。
昨シーズンの最下位から上位進出を狙う西武は、今井 達也投手(作新学院出身)がここまで未登板。昨シーズンは規定投球回に到達しており、今シーズンも開幕ローテーションを担う予定だったが、開幕直前に右内転筋の張りで離脱した。その後、4月8日に2軍戦で復帰し、4月19日に2度目の登板を果たしていた。しかし、その際に左足首を捻挫。再び離脱している。今後は焦らずにじっくりと調整していく方針となっており、早期の1軍復帰は難しそうだ。
中継ぎ陣では公文 克彦投手(高知高出身)、武隈 祥太投手(旭川工出身)に登板がない。2軍では公文は4月22日に今シーズン初登板を果たし、ここまで4試合に登板している。武隈は3月27日の登板が最後と1ヶ月以上戦列から離れている。
野手では2番手捕手の岡田 雅利捕手(大阪桐蔭出身)が4月下旬に2軍で復帰した。ここまで5試合に出場しマスクもかぶっている。正捕手の森 友哉捕手(大阪桐蔭出身)が離脱しているだけに早めの1軍昇格を果たしたいところ。
左前十字靭帯損傷からの復帰を目指す大卒2年目の若林 楽人外野手(駒大苫小牧出身)は、2軍で復帰した。ここまで16試合の出場で打率.300、2本塁打、2盗塁。さらに外野守備もこなしており、順調に回復している。
若林と同期にあたる渡部 健人内野手(日本ウェルネス高出身)とブランドン内野手(沖縄・石川高出身)の両大卒2年目野手も1軍での出番はない。渡部は2軍で24試合に出場し打率.151、2本塁打といまひとつ。一方のブランドンはオープン戦で1軍出場を果たしていたが、開幕は2軍スタート。しかしここまで2軍でも出場がない。
その他では昨シーズン63試合に出場した川越 誠司外野手(北海出身)や移籍2年目となる平沼 翔太内野手(敦賀気比出身)も、ここまでは2軍で調整中となっている。
(文:勝田 聡)
<西武・1軍未出場選手>
※2022年5月9日時点
・投手
今井 達也
浜屋 将太
公文 克彦
田村 伊知郎
井上 広輝
羽田 慎之介
松岡 洸希
武隈 祥太
黒田 将矢
・野手
岡田 雅利
渡部 健人
平沼 翔太
山村 崇嘉
若林 楽人
ブランドン
西川 愛也
仲三河 優太
川越 誠司