開幕から1ヶ月が経過した。ここまでを見る限りセ・パ両リーグともに独走するチームはなく、まだまだ混戦が続きそうだ。大きく抜け出すチームがない中で鍵を握るのが2軍から上がってくる「上積み」だ。

 故障や来日遅れなど様々な理由で、ここまで1軍での出場がない選手は多くいる。そんな彼らが本来の状態で1軍に上がってくればチームにとってこの上なく大きい。ここまで1軍で出番のない主な選手の状況を振り返ってみたい(5月5日現在)。

 開幕から上位争いを繰り広げる広島は、昨年ブレークした林 晃汰内野手(智辯和歌山出身)に出番がない。オープン戦では12試合の出場機会があったものの本塁打はなく、打率.192(26打数5安打)と低迷。開幕1軍入りを逃すと、1軍に昇格できていない。2軍でも打率.169(89打数15安打)と絶不調。しかし4月12日の試合から7試合連続安打を記録と復調しつつある。このまま調子を上げていけば1軍昇格のチャンスはありそうだ。

 1軍での実績がある安部 友裕内野手(福岡工大城東出身)も故障があり、3月に1試合に出場したのみで1ヶ月ほど戦列を離れていた。4月19日に2軍戦に復帰しており、トータルで打率.423(26打数11安打)と結果を残している。昨年は1軍で多く出場した三好 匠内野手(九州国際大付出身)もここまで1軍では出場がない。

 投手陣では2年目の大道 温貴投手(春日部共栄出身)が1軍登板がない。右肘の手術から復帰を目指すアドゥワ 誠は2軍で登板があった。ここまで4試合に投げ1安打無失点で防御率0.00。しかし4回で与四球5は少し多い。制球面の落ち着きを取り戻すことが必要だ。

 野村 祐輔投手(広陵出身)や薮田 和樹投手(岡山理大附出身)も1軍での出番はない。野村は2軍5試合で20回を投げ防御率0.90と安定した投球を見せている。1軍昇格のチャンスの時を待つ。薮田は8試合で15.1回を投げ防御率1.17の結果を残し、5日に1軍昇格を果たした。

(文:勝田 聡)