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下位指名でも主力多数!中日のドラフト4位以下の選手でベストナインを組んでみると…

2021.01.19

下位指名でも主力多数!中日のドラフト4位以下の選手でベストナインを組んでみると... | 高校野球ドットコム

大島洋平(享栄出身)

 1月14日、中日は2月1日から始まる予定となっている春季キャンプの一軍・二軍振り分けを発表した。新人選手ではドラフト1位の高橋 宏斗をはじめ、育成含む9人中8人が二軍スタートとなっている。

 そのなかで唯一、一軍スタートを勝ち取ったのが、6位指名の三好 大倫だ。三好は高卒社会人出身だが23歳。即戦力としての期待がかかっている。春季キャンプでアピールし、開幕一軍入りをはたすことができるか注目が集まる。

 さて、そんな三好はドラフト6位という下位指名でのプロ入りだった。これまでの中日のドラフト下位指名選手を振り返ってみると、多くの選手が主力になっていた。そこで中日のドラフト下位指名選手でベストナインを組んでみた。

※ここでは下位指名を4位以下としている。また、外野は右翼・左翼・中堅でわけていない。

 投手は山本 昌日大藤沢高/1983年5位)で鉄板だろう。プロ入り5年目となる1989年に初勝利を挙げてから積み上げた白星の数は219個。球団の歴史においてトップに君臨している。

 その他では、新人王に輝いた森田 幸一(住友金属/1990年5位)や山井 大介(河合楽器/2001年6巡)高橋 聡文高岡第一高/2001年8巡)らが、下位指名から一軍の戦力となった。

 投手と比べて捕手はかなり難航した。ドラフト制度以前の入団である木俣 達彦から中尾 孝義(プリンスホテル/1980年1位)、中村 武志花園高/1984年1位)と上位指名選手が正捕手となり、その後は移籍してきた谷繁 元信が君臨していた。そう。ドラフト下位指名からレギュラークラスまで上り詰めた捕手がいないのである。そのため、2016年に104試合に出場した杉山 翔大(早稲田大/2012年4位)を選出している。

 内野は一塁が渡邉 博幸(三菱自動車川崎/1995年4位)、二塁に上川 誠二(大昭和製紙/1981年外)、三塁に島谷 金二(四国電力/1968年9位)、そして遊撃は井端弘和(亜細亜大/1997年5位)を選んだ。

 渡邉は規定打席に到達したことは一度もないが、2004年にはゴールデングラブ賞を受賞している。遊撃の井端は言わずもがな、三塁の島谷もゴールデングラブ賞(ダイヤモンドグラブ賞)を受賞している守備の名手である。上川は1年目から99試合に出場し、2年目にレギュラーを掴んでいる。その後落合博満のトレード相手としてロッテに移籍した。

 外野は平野 謙(名古屋商科大/1977年外)、川又 米利早稲田実/1978年外)、大島 洋平(日本生命/2009年5位)の3人を選出した。

 平野は投手として入団したものの、2年目に外野へと転向。4年目に110試合の出場を果たすと、翌年からはレギュラーに定着した。守備とバントを売りとしていたが、打撃も決して悪くなく1985年には打率.300を記録している。その後、西武、ロッテと渡り歩き1996年に現役を引退した。

 川又は6年目となる1985年にレギュラーを獲得。1988年には主に7番を任されていたが打率.280と結果を残し、リーグ優勝にも貢献している。

 外野では唯一現役からの選出となった大島は、2020年シーズン終了時点で球団歴代9位となる通算1588安打を記録している。まだ35歳だけに2000本安打も十分に手が届きそうだ。

 今回組んだベストナインはあくまで主観であり、その他にも候補となる選手は多くいるはずだ。過去のドラフト結果を眺めながら、各々でベストナインを組んでみてほしい。

<ドラフト下位指名だけによるベストナイン>
※ドラフト4位以下

投手:山本 昌日大藤沢高/1983年5位)
捕手:杉山 翔大(早稲田大/2012年4位)
一塁:渡辺 博幸(三菱自動車川崎/1995年4位)
二塁:上川 誠二(大昭和製紙/1981年外)
三塁:島谷 金二(四国電力/1968年9位)
遊撃:井端 弘和(亜細亜大/1997年5位)
外野:平野 謙(名古屋商科大/1977年外)
外野:川又 米利(早稲田実/1978年外)
外野:大島 洋平(日本生命/2009年5位)

(文:勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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