完全試合経験の高卒ルーキーなど 3人が1軍デビューを果たしたロッテ新人たち
松川虎生
プロ野球が開幕してから3週間ほど、二軍の開幕からは約1ヶ月が過ぎた。昨年のドラフト会議で指名されたルーキーたちも、複数名が一軍デビューを果たしている。また一軍デビューはまだでも二軍で出場機会を得ている選手も多い。そこで各球団ルーキーたち(支配下のみ)のここまでの結果を振り返ってみたい。
2年連続の2位から優勝を目指すロッテは昨年のドラフトで5人を支配下で指名した。そのなかで上位指名された3人がすでに一軍で出場機会を得た。
ドラフト1位の松川 虎生(市和歌山高)は捕手という難しいポジションながらすでに一軍で9試合に出場。併用されながらの起用ではあるが、着々と経験を積み上げている。4月10日のオリックス戦では佐々木 朗希(大船渡高)とのバッテリーで完全試合を達成。20歳の佐々木と18歳の松川の合計38歳バッテリーは話題を呼んだ。
同2位の池田 来翔(習志野高→国士舘大)は、二軍では打率.393(28打数11安打)とヒットを量産している。しかし一軍では打率.154(13打数2安打)とまだ結果は出ていない。内野は争いが激しくレギュラーを取ることは容易ではない。まずは途中出場で結果を残していきたい。
同3位の廣畑 敦也(玉野光南高→帝京大→三菱自動車倉敷オーシャンズ)は中継ぎとして5試合に登板。開幕から4試合連続無失点投球だったが、4月16日の日本ハム戦では1回4失点と打ち込まれた。日本ハムとは相性が悪く、4月6日の試合では打者2人に対して2安打。1死も取れずに降板している。中継ぎとして一軍に定着するためにも、まずは苦手を克服していきたいころ。
同5位の八木 彬(八戸学院光星高→東北福祉大→三菱重工West)はオープン戦で3試合に登板し防御率3.00とまずまずの成績だったものの開幕一軍入りとはならなかった。二軍では4試合で4回を投げ1失点。打たれた安打も1本だけであり安定している。同4位の秋山 正雲(二松学舎大附高)は一軍・二軍とも出場はない。
(記事=勝田 聡)
【ロッテドラフト指名】
<支配下>
1位:松川 虎生(捕手・市和歌山高)
[一軍]9試合 打率.179(28打数5安打) 0本塁打 4打点
[二軍]出場なし
2位:池田 来翔(内野手・国士舘大)
[一軍]8試合 打率.154(13打数2安打) 0本塁打 0打点
[二軍]8試合 打率.393(28打数11安打) 0本塁打 1打点
3位:廣畑 敦也(投手・三菱自動車倉敷オーシャンズ)
[一軍]5試合(3.2回) 0勝0敗1H 防御率9.82
[二軍]1試合(1回) 0勝0敗 防御率0.00
4位:秋山 正雲(投手・二松学舎大附高)
[一軍]出場なし
[二軍]出場なし
5位:八木 彬(投手・三菱重工West)
[一軍]出場なし
[二軍]4試合(4回) 0勝0敗 防御率2.25
※数字は2022年4月17日終了時点