DeNAルーキー、初安打初アーチの梶原が外野の一角を狙う
神奈川大時代の梶原昂希(大分雄城台出身)
プロ野球が開幕してから3週間ほど、2軍の開幕からは約1ヶ月が過ぎた。昨年のドラフト会議で指名されたルーキーたちも、複数名が1軍デビューを果たしている。また1軍デビューはまだでも、2軍で出場機会を得ている選手も多い。そこで各球団ルーキーたち(支配下のみ)の、ここまでの結果を振り返ってみたい。
最下位からの巻き返しを狙うDeNAは、2021年のドラフト会議において支配下で6名の選手を指名した。そのなかでドラフト4位の三浦 銀二投手(福岡大大濠出身)と同6位の梶原 昂希外野手(大分雄城台出身)が1軍デビューを果たした。
三浦は開幕1軍スタートを勝ち取ると、開幕戦で中継ぎとしてさっそく1軍デビューを果たした。しかし2回3失点、被安打4、奪三振1と結果を残すことができなかった。その後は登板機会がないまま、4月1日に登録を抹消されている。2軍では1試合の登板で2回無失点と結果を残した。2軍で結果を積み上げ、1軍再昇格を目指す。
梶原はオープン戦の終盤まで1軍に帯同するも開幕1軍入りを逃した。しかし、2軍では14試合の出場で打率.264(53打数14安打)、1本塁打とまずまずの成績を残していた。
その後、チームに新型コロナウイルスの陽性判定者が続出した際に1軍へ初昇格。4月12日の巨人戦で1軍デビューを果たすと、2打席目に初安打初本塁打を放つ。その後も3打席連続で安打を放ち、1試合4安打と最高のスタートを切った。しかし翌日の試合では4打席連続三振とプロの洗礼を浴びた。DeNAはオースティンが右ひじの手術を受けたことで外野のレギュラーの座がひとつ空いた。その外野争いに加わり勝ち抜くことが目標となる。
ドラフト2位の徳山 壮磨投手(大阪桐蔭出身)は2軍で3試合に登板。13回を投げ防御率2.08と順調。その3試合の登板も2回3分の2、4回3分の1、6回と徐々にイニング数を伸ばしており先発としての起用が想定されている。今シーズン中の1軍デビューもありそうだ。
ドラフト3位の遊撃手・粟飯原 龍之介内野手(東京学館出身)は2軍で9試合に出場し打率.250(24打数6安打)、1本塁打。2軍とはいえ、すでに本塁打もマークした。現在、1軍の正遊撃手は不在。若手の森 敬斗内野手(桐蔭学園出身)がレギュラー候補筆頭だったが故障で離脱した。高卒1年目からすぐに1軍出場はむずかしくとも、2軍でアピールをしたいところだろう。
ドラフト1位の小園 健太投手(市立和歌山出身)と同5位の深沢 鳳介投手(専大松戸出身)は1軍、2軍ともに出場はない。
(文=勝田 聡)
【DeNAドラフト指名】
<支配下>
1位:小園 健太(投手・市和歌山)
[1軍]出場なし
[2軍]出場なし
2位:徳山 壮磨(投手・早稲田大)
[1軍]出場なし
[2軍]3試合(13回) 1勝0敗 防御率2.08
3位:粟飯原 龍之介(内野手・東京学館)
[1軍]出場なし
[2軍]9試合 打率.250(24打数6安打) 1本塁打 2打点
4位:三浦 銀二(投手・法政大)
[1軍]1試合(2回) 0勝0敗 防御率13.50
[2軍]1試合(2回) 0勝0敗 防御率0.00
5位:深沢 鳳介(投手・専大松戸)
[1軍]出場なし
[2軍]出場なし
6位:梶原 昂希(外野手・神奈川大)
[1軍]2試合 打率.400(10打数4安打) 1本塁打 2打点
[2軍]14試合 打率.264(53打数14安打) 1本塁打 10打点
※数字は2022年4月14日終了時点