ヤクルト新人は明治大出身のドラフト2位が唯一デビュー果たす
大学時代の丸山和郁(明治大)
プロ野球が開幕してから3週間ほど、2軍の開幕からは約1ヶ月が過ぎた。昨年のドラフト会議で指名されたルーキーたちも、すでに複数名が1軍デビューを果たしている。また、1軍デビューはまだでも2軍で出場機会を得ている選手も多い。そこで各球団ルーキーたち(支配下のみ)のここまでの結果を振り返ってみたい。
昨シーズン日本一に輝いたヤクルトはドラフト2位の丸山 和郁外野手(前橋育英ー明治大)が、1軍デビューを果たしている。春季キャンプ、オープン戦と1軍に帯同した丸山は、チームのルーキーで唯一となる開幕1軍スタートを勝ち取った。さっそく開幕戦で守備固めとして1軍初出場を果たすなど4試合に出場している。しかし2打席で安打は0。打撃面でアピールすることができず4月4日に登録を抹消された。
2軍では5試合の出場で打率.154(13打数2安打)と安打は生まれているものの打率は低迷している。1軍に再昇格を果たすためにも、打撃力のアップが重要となりそうだ。
ドラフト3位の柴田 大地投手(日体大荏原高ー日体大ー日本通運)は、4月5日の2軍戦に初出場。ここまで2試合の登板で2回を投げ奪三振2、与四球0。最速は145キロほどと、アマチュア時代に見せていた150キロ超のストレートは投げていないが安定感のある投球を見せている。中継ぎとしての1軍昇格を目指していく。
ドラフト1位の山下 輝投手(木更津総合ー法政大)はドラフト指名後に疲労骨折した影響もあり、ここまで1軍、2軍ともに出場はない。デビューには少し時間がかかりそうだ。同4位の小森 航大郎内野手(宇部工)と同5位の竹山 日向投手(享栄)の高卒ルーキーコンビも出場機会は訪れていない。
ヤクルトのチーム事情を見ると投手、野手ともに戦力は揃っている。大卒や社会人のルーキーをすぐに1軍に上げて”即戦力”として起用しなくてもやりくりは問題なくできる。そのため山下、丸山、柴田は焦ることなく2軍で経験を積むことができそうだ。
【ヤクルトドラフト指名】
<支配下>
1位:山下 輝(投手・法政大)
[1軍]出場なし
[2軍]出場なし
2位:丸山 和郁(外野手・明治大)
[1軍]4試合 打率.000(2打数0安打) 0本塁打 0打点
[2軍]5試合 打率.154(13打数2安打) 0本塁打 1打点
3位:柴田 大地(投手・日本通運)
[1軍]出場なし
[2軍]2試合(2回) 0勝0敗 防御率0.00
4位:小森 航大郎(内野手・宇部工)
[1軍]出場なし
[2軍]出場なし
5位:竹山 日向(投手・享栄)
[1軍]出場なし
[2軍]出場なし
※数字は2022年4月13日終了時点
(文・勝田 聡)