3月30日、中日の期待の若手右腕・高橋 宏斗投手(中京大中京出身)が1軍デビューを果たした。

 高橋は2020年ドラフト1位指名を受け、中京大中京から中日へと入団した右腕。昨シーズンは1軍での登板がなく、2軍でも14試合の登板で防御率7.01とプロの洗礼を浴びた。

 しかし今年は春季キャンプから1軍に帯同。練習試合やオープン戦で結果を残し開幕ローテーション入りを勝ち取った。1軍初登板の舞台では5回4失点、被安打5で敗戦投手となってしまったが、最速150キロを超える直球も見せており期待を感じさせる内容だった。

 そして4月7日ヤクルト戦では先発すると、6回3失点で1軍初勝利を手にした。

 球界を見渡すと昨シーズンは奥川 恭伸投手(星稜・2019年ヤクルト1位)や佐々木 朗希投手(大船渡・2019年ロッテ1位)が高卒2年目の右腕が飛躍した。両投手とも中10日以上の間隔を空けながらという部分はあるにせよ、先発ローテーションの一員としてチームの戦力となった。特に奥川はポストシーズンでも初戦の先発を任されるほどの信頼感を得た。高橋が1学年上となる野球界の先輩たちのように今シーズンから戦力となる可能性は十分にあるだろう。

 近年の中日は生え抜きの高卒右腕がなかなか先発ローテーションに定着していない。今年の開幕ローテーションを見ても大野雄大投手(京都外大西ー佛教大・2010年1位)、勝野 昌慶投手(土岐商ー三菱重工名古屋・2018年3位)、柳 裕也投手(横浜ー明治大・2016年1位)、小笠原 慎之介投手(東海大相模・2015年1位)と高橋以外にはひとりもいない。

 規定投球回に到達した高卒右腕を調べてみても、2009年の朝倉健太投手(東邦・1999年1位)まで遡ることになる。なんと2010年以降でひとりもいないのである。これは12球団を見渡しても中日だけしかない。

 もちろん高橋は今年が高卒2年目であり、いきなり一般的な中6日の先発ローテーションで1年間を回っていくプランが採用されるかどうかはわからない。事実、30日の初登板から中7日で、7日の試合に登板しており、今後はわからない。しかし、近い将来には高橋が球団では朝倉以来となる、生え抜き高卒右腕による規定投球回に到達を期待したい。

(記事=勝田 聡)