DeNA若手ホープは3年目・森敬斗とドラフト6位ルーキー
桐蔭学園時代の森 敬斗
春季キャンプも終わりが近づき、実戦的な練習が増えてきた。新人を含め1軍の実績がない若手選手たちは、開幕1軍入りをつかむためにも、ここからさらなるアピールが必要になってくる。今シーズン期待のかかる選手たちを各球団ごとに取り上げてみた。
DeNAの野手では2019年ドラフト1位の森 敬斗内野手(桐蔭学園出身)にかかる期待が大きい。今春季キャンプは1軍スタートを勝ち取ると、序盤の練習中もキャッチボールから石井 琢朗コーチが直接指導する場面も多く見受けられた。
2月16日からはじまった対外試合では、初戦から3試合連続でスタメン起用され、すべての試合でフル出場し3試合連続安打を記録。4試合目となった22日の広島戦ではスタメンを外れたが途中出場した。この試合では快音を響かせることはできなかったものの、広島の絶対的守護神栗林 良吏との対戦では、初球から3球連続で振りにいく積極性を見せた。
現在、DeNAの遊撃手に絶対的なレギュラーは不在となっている。昨シーズンのスタメン起用回数も大和が最多の68試合だが、シーズン143試合の半分にも満たない。その大和に続くのが35試合の柴田で、森は23試合で3位だった。この起用法を見ても今シーズンはレギュラーを争う立場にいる。レギュラーをつかむためにも打撃で結果を出し続けることが重要となってくる。
ルーキー梶原 昂希外野手(大分雄城台出身)も、おもしろい存在だ。ドラフト6位ながら1軍キャンプスタートを勝ち取り、ここまで離脱することなく1軍に帯同。20日の練習試合(巨人戦)では途中出場ながら3安打2打点と気を吐いた。相手の守備のミスもあったが、左翼方向への当たりで快足を飛ばし三塁打にするなど、足でも魅せた。すでに外野3ポジションで出場しており起用の幅が広いのも心強い。
DeNAの外野陣は佐野、オースティン、桑原のレギュラー陣に加え、新加入の大田や昨シーズンは代打で結果を出した楠本に神里らが控えており激戦区だ。レギュラーを奪い取るのは簡単なことではない。しかし佐野は肉離れで離脱したため開幕に間に合うかは不透明となった。レギュラーポジションを争うためにも、走攻守で見せ大田、楠本に勝る部分を見せることが求められる。