「2年目」重圧関係ない、セ・リーグMVP大砲がいきなり1発披露
ヤクルト・村上 宗隆内野手(九州学院出身)
ヤクルト村上 宗隆内野手(九州学院出身)が、初実戦でいきなり「1発回答」を出してみせた。22日に行われた練習試合(楽天戦)に4番三塁でスタメン出場。第1打席は一ゴロに倒れたが、第2打席となった4回1死から、左中間へのどでかい1発。昨年の東京五輪決勝弾を思い出させてくれるような弾道に、今季も村上らしい打撃が見られることを予感させた。
新型コロナウイルス感染により、キャンプ調整は出遅れて19日に1軍に合流したばかり。この日は「投手の球を見たい」と、志願して初実戦に臨んでいた。第1打席は先発の田中 将大投手(駒大苫小牧出身)の変化球をひっかけて一ゴロに倒れていたが、さすがの修正能力を見せた。第2打席は、安樂 智大投手(済美出身)と対戦。外角への直球2球の後に、144キロの同じ外角直球を振り抜いて、左右間の芝生席へ運んだ。
昨年は本塁打王にセ・リーグMVP。今年はさらなる飛躍が期待されるが、プレッシャーも相当なものであることは間違いない。忙しいオフをこなし、まさかのコロナ感染もあったが、「超人」は今年もやってくれそうだ。
昨年セ・リーグのルーキーで大ブレークしたDeNA・牧 秀悟内野手(松本第一出身)も、新型コロナウイルス感染で出遅れていたが、ようやく22日に1軍合流。その日の広島との練習試合の5回無死一、二塁の場面で代打として登場。いきなり右翼への本塁打を放って、こちらも「1発回答」してみせた。
パ・リーグでは、昨年高卒2年目でレギュラーを奪い、リーグ優勝に貢献した紅林 弘太郎内野手(駿河総合出身)が22日、ロッテとの練習試合で1発を放って見せた。
昨年ブレークした村上、牧、紅林それぞれが「2年目のジンクス」なんて関係なしの打撃を披露。新戦力台頭のニュースが飛び交うこの時期だが、さらなる飛躍を目指す「昨年の役者たち」からも目が離せない。