【巨人】FA移籍組ベテラン右腕がリベンジを誓い宮崎でブルペン入り
山口俊(巨人)
巨人のベテラン右腕にスイッチが入ってきた。宮崎キャンプの11日の紅白戦では、投打にわたって若い選手のアピール合戦に花が咲いたが、その一方で静かに、確実に前に進もうとするベテラン投手がいる。
12日にブルペン入りしたのは、プロ入り10年目、巨人に移籍して2年目を迎える井納 翔一投手(木更津総合出身)。1月28日に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、隔離措置が取られていたが、6日には練習に復帰。別メニューではあるが、今季へ向けてのスタートを切っていたが、12日にブルペン入りした。
FAで巨人に移籍した1年目の昨年は、わずか5試合に登板しただけで1勝も挙げられなかった。開幕ローテーション投手として期待されながらも、4月には2軍落ちを経験。1軍に再昇格しても調子が上がらず、チームに何も貢献していないのが現状だった。それからリベンジをかけて臨んだ今季。いきなり新型コロナウイルス感染の影響でキャンプ合流は遅れたが、今季にかける強い思いを胸にブルペンに入っていた。
プロ入り17年目の山口 俊投手(柳ヶ浦出身)も12日、ブルペンで170球の投げ込みを行った。1月中旬に新型コロナウイルスに感染していたことが発覚して、今キャンプは別メニュー調整からスタートしている。実績を積んできた右腕とはいえ、紅白戦で次々と若手投手が結果を残すなか、ベテランも負けてはいられない。昨シーズンは15試合で2勝(8敗)しかできなかった。悔しさは今季の結果で晴らすしかない。
井納も山口もDeNAからFAで巨人へ移籍してきた。山口はメジャーも経験した。日本一奪回を目指すチームにあって、1軍マウンドで輝かないといけない存在だと、本人たちが一番分かっているはずだ。