【センバツ】九州地区は九州国際大付が最多6人のプロ輩出、長崎日大は広島の最多勝右腕を輩出
大瀬良大地(長崎日大出身)
1月下旬に第94回選抜高校野球大会に出場する32校が決定した。その出場校のOBには現役のNPBやMLBプレーヤーも多くいる。代表校の現役OBにはどのような選手がいるのか。地区ごとに確認してみたい。
21世紀枠を除いて、九州地区は九州国際大付(福岡)、鹿児島大島(鹿児島)、有田工(佐賀)、長崎日大(長崎)の4校が選出された。そのうち鹿児島大島をのぞく3校のOBがNPBでプレーしている。
その中でもっとも多くの現役プレーヤーを要するのが九州国際大付だ。2022年シーズンは二保 旭投手(阪神)、高城 俊人捕手(DeNA)、三好 匠内野手(広島)、清水 優心捕手(日本ハム)、富山 凌雅投手(オリックス)、柳川 大晟投手(日本ハム育成)と6人がNPBでプレーしている。これは福岡県の高校では福岡大大濠と並んでトップの数字でもある。
なかでも富山は昨シーズン自己最多の51試合に登板すると、プロ初勝利を含む2勝をマークし防御率も2.72と結果を出した。この春季キャンプでもAグループ(1軍相当)に振り分けられており首脳陣の期待は大きい。貴重な中継ぎ左腕として開幕1軍を目指す。
野手では清水が新庄剛志新監督のもと、正捕手獲りを目指している。昨シーズンはチーム内の捕手では最多となる100試合に出場したが、打率.206(214打数44安打)と苦しんだ。打撃力アップが課題となる。
有田工は今シーズンから日本ハムに移籍した古川 侑利投手(日本ハム育成)がOBだ。古川はドラフト指名され入団に至った初のOBでもある。ちなみに1969年のドラフトで百田 慎太郎が14位で巨人から指名を受けたものの入団拒否している。
古川は2月6日に行われた紅白戦では打者6人に対し被安打2。長打を浴びたものの、もう1本はポテンヒット。まずまずの内容だった。支配下登録までアピールを続けていく。
長崎日大は大瀬良 大地投手(広島)が唯一の現役OBだ。大瀬良は九州共立大を経て2013年ドラフト1位で広島に入団しているが、現時点では同校にとって最後のドラフト指名選手でもある。
大瀬良は昨シーズン自身5度目の2桁勝利を達成し、規定投球回にも到達。防御率も3.07とまずまずの数字を残している。2020年シーズンの5勝、防御率4.41から、しっかりと巻き返した。またオフにはシーズン中に獲得した国内FA権を行使せずに残留。森下や九里とともに先発3本柱として期待がかかっている。
<春のセンバツ出場校OB>
※2022年シーズンNPB、MLB所属
【九州地区4校】
・九州国際大付(福岡)
二保 旭(阪神)
高城 俊人(DeNA)
三好 匠(広島)
清水 優心(日本ハム)
富山 凌雅(オリックス)
柳川 大晟(日本ハム)※育成契約
・鹿児島大島(鹿児島)
なし