西武は投手、野手ともに高卒の選手が主軸として活躍している。投手は髙橋 光成投手(前橋育英出身・2014年1位)と今井 達也投手(作新学院出身・2016年1位)の甲子園優勝投手ふたりに、平良 海馬投手(八重山商工出身・2017年4位)も同じく高卒の投手だ。野手では中村 剛也内野手(大阪桐蔭出身・2001年2巡目)と栗山 巧外野手(育英出身・2001年4巡目)に森 友哉捕手(大阪桐蔭出身・2013年1位)らの名前が挙がる。

 彼らの高卒1年目を振り返ってみると、高橋は後半戦から1軍で投げ始め、完封勝利を含む5勝と、いきなり結果を残した。野手では森が捕手ながら1年目から41試合に出場。打率.275(80打数22安打)、6本塁打と、こちらも結果を残している。一方で今井、平良、中村、栗山の4人は1年目に1軍出場はなかった。2年目以降に1軍で出番をつかみ主力選手へと成長している。

 さてここ数年の高卒選手たちは1年目から1軍で出場しているのだろうか。過去3年の高卒ルーキーたちを振り返ってみたい。

 西武は2018年から2020年までの3年間で、渡邉 勇太朗投手(浦和学院出身・2018年2位)、牧野 翔矢捕手(遊学館出身・2018年5位)、川野 涼多内野手(九州学院出身・2019年4位)、井上 広輝投手(日大三出身・2019年6位)、山村 崇嘉内野手(東海大相模出身・2020年3位)、仲三河 優太外野手(大阪桐蔭出身・2020年7位)と、毎年ふたりの合計6人の高卒選手を支配下で指名した。しかし、このなかで1年目から1軍で出場を果たした選手はひとりもいない。

 西武の高卒ルーキーで1軍に出場したのは投手では2015年の高橋、野手では2014年の森が最後。投手は6年、野手は7年も高卒ルーキーが1軍で出場機会を勝ち取ることができていない。だが先に紹介した平良や今井のように2年目以降に結果を出すケースも多く心配する必要はなさそうだ。

 現に2018年ドラフト2位の渡邉は3年目となった昨シーズンに1軍デビュー。17試合の登板でプロ初勝利を含む4勝を挙げ、今シーズンは先発ローテーション入りを争う立場となった。井上も高卒2年目の昨シーズン4試合に登板している。

 今年は羽田 慎之介投手(八王子出身・2021年4位)、黒田 将矢投手(八戸工大一出身・2021年5位)とふたりの高卒ルーキーがいる。彼らはどのような起用法となるのだろうか。

【高卒ドラフト指名選手の1年目成績】
※育成指名は1年目に支配下登録された選手のみ

<2018年ドラフト>
渡邉 勇太朗浦和学院出身・2018年2位)
1軍出場なし

牧野 翔矢遊学館出身・2018年5位)
1軍出場なし

<2019年ドラフト>
川野 涼多九州学院出身・2019年4位)
1軍出場なし

井上 広輝日大三出身・2019年6位)
1軍出場なし

<2020年ドラフト>
山村 崇嘉東海大相模出身・2020年3位)
1軍出場なし

仲三河 優太大阪桐蔭出身・2020年7位)
1軍出場なし

(記事=勝田 聡)