序盤からブルペンで猛アピールも!ドラ1投手9人のキャンプ
森木大智(阪神)、隅田知一郎(西武)
プロ野球がキャンプイン。12球団が一斉に今季に向けてスタートを切った。初めてプロ野球のキャンプを経験することになるルーキーたちも、緊張感いっぱいのなか、新たなステージの第1歩を記した。
2日目、昨年パ・リーグを制したオリックスのドラフト1位ルーキー、椋木 蓮(むくのき・れん)投手(高川学園ー東北福祉大)が、初めてブルペン入りした。中嶋監督や日本代表の栗山監督らが見守るなか、捕手を座らせての投球も含めて30球を投げ込んだ。
スリークォーター気味から150キロを超える速球と多彩な変化球も持つ即戦力投手。注目度が高いなか6、7割の力ながら伸びのある速球を投げ込んでいた。大学時代は先発も中継ぎもこなしていた右腕は、2連覇を狙うチームのどの「ピース」にはまるのか。山本、山岡、宮城、田嶋、山﨑福、山﨑颯ら先発陣争いに加わるのか、チームの強化ポイントでもある救援陣「勝利の方程式」に入るのか。今後の調整と首脳陣の評価次第で決まっていくだろう。
憧れでもある楽天・岸 孝之投手(名取北出身)が目標の投手という椋木は、このキャンプでは昨年沢村賞受賞の山本 由伸投手(都城高出身)にも「いろいろと教わりたい」と話しているという。若き右腕がどんな成長を見せてくれるのだろうか。
この日は卒業式参加のため1日遅れのキャンプ参加となっていた阪神のドラフト1位、森木 大智投手(高知高出身)も2軍の高知・安芸キャンプに合流し早速ブルペン入りした。
他球団でも、即戦力として期待の広島ドラフト1位、黒原 拓未投手(智辯和歌山―関西学院大)と4球団競合の末に西武1位指名のルーキー隅田 知一郎(ちひろ)投手(波佐見―西日本工大)は初日からブルペン入りした。
その他、ドラフト1位ルーキー投手では、ヤクルト・山下 輝投手(木更津総合―法政大)と、日本ハム・達 孝太投手(天理出身)が2軍スタート。ソフトバンク・風間 球打投手(明桜出身)が3軍からキャンプをスタートさせている。
残念ながらDeNA・小園 健太投手(市立和歌山出身)、巨人・大勢(翁田 大勢=西脇工―関西国際大)の2人のドラフト1位投手は、新型コロナウイルスの陽性判定を受けて、キャンプ参加は出遅れている。
今季のドラフト1位投手ルーキー9人が、それぞれのプロ生活をスタートさせた。明暗が分かれた部分はあるが、まだスタートラインに立ったばかり。これから、まばゆいばかりの活躍を期待する。