昨シーズンの広島は高卒3年目の林 晃汰内野手(智辯和歌山出身・2018年3位)がレギュラーに定着した。規定打席には届かなかったものの、102試合の出場で打率.266(357打数95安打)、10本塁打を記録している。

 正三塁手の数字としてみると物足りなさも残るが、高卒3年目ということを考えれば文句なしといっていい。林は2年目に4試合の1軍出場はあったが、1年目に1軍での出番がなかった。3年目の昨シーズン一気にブレイクした形だ。

 3年目にブレイクした林でも、1年目から1軍で出場機会を得ていたわけではなかった。その他の高卒選手は1年目にどのような結果を残していたのだろうか。過去3年を振り返ってみたい。

 林が指名された2018年のドラフトでは、小園 海斗内野手(報徳学園出身・2018年1位)、中神 拓都内野手(市立岐阜商出身・2018年4位)、田中 法彦投手(菰野出身・2018年5位)、羽月 隆太郎内野手(神村学園出身・2018年7位)、そして林と5人の高校生が支配下で指名された。

 このなかで1軍出場を勝ち取ったのはドラフト1位の小園ひとりだけ。その小園は58試合に出場し打率.213(188打数40安打)、4本塁打と結果を残している。4本塁打は広島の高卒新人では史上最多でもあった。2年目は出番を3試合まで減らしたものの、3年目の昨シーズンは規定打席に到達。主力選手になりつつある。

 2019年のドラフトでは鈴木 寛人投手(霞ヶ浦出身・2019年3位)、韮沢 雄也内野手(花咲徳栄出身・2019年4位)、玉村 昇悟投手(丹生出身・2019年6位)と3人の高卒選手を指名した。しかし1年目に1軍デビューを果たした選手はひとりもいない。しかし玉村は2年目となった昨シーズン先発ローテーションに入り17試合(101回)に登板している。

 昨年は唯一の高卒新人だった小林 樹斗投手(智辯和歌山出身・2020年4位)がシーズン最終戦(ヤクルト戦)で先発のマウンドに登った。4回途中6失点(自責4)とプロの洗礼を浴びたものの、2回まではパーフェクトに抑えた。山田 哲人村上 宗隆の3番、4番からは2者連続となる空振り三振も奪っている。

 広島は3年間で9人の高卒選手を支配下で指名し、1年目から1軍で出場したのは小園と小林のふたりだけだった。今年は田村 俊介外野手(愛工大名電・2021年4位)と髙木 翔斗捕手(県立岐阜商・2021年7位)の2人が高卒選手として入団している。2人は小園や小林のように1年目から1軍の舞台に立つことができるだろうか。

【高卒ドラフト指名選手の1年目成績】
※育成指名は1年目に支配下登録された選手のみ

<2018年ドラフト>
小園 海斗報徳学園出身・2018年1位)
58試合 打率.213(188打数40安打) 4本塁打

林 晃汰智辯和歌山出身・2018年3位)
1軍出場なし

中神 拓都市立岐阜商出身・2018年4位)
1軍出場なし

田中 法彦菰野出身・2018年5位)
1軍出場なし

羽月 隆太郎神村学園出身・20118年7位)
1軍出場なし

<2019年ドラフト>
鈴木 寛人霞ヶ浦出身・2019年3位)
1軍出場なし

韮沢 雄也花咲徳栄出身・2019年4位)
1軍出場なし

玉村 昇悟丹生出身・2019年6位)
1軍出場なし

<2020年ドラフト>
小林 樹斗智辯和歌山出身・2020年4位)
1試合(3.2回) 0勝0敗 防御率9.82

(記事:勝田 聡)