巨人は2月1日から始まる春季キャンプのメンバー振り分けを発表した。そのなかでドラフト5位の岡田 悠希外野手(龍谷大平安ー法政大)が新人としては唯一の1軍スタートとなった。育成指名含めその他16人のルーキーたちは2軍、もしくは3軍で初めてのキャンプを迎えることになる。

 とはいえチャンスはある。昨年もルーキーの秋広 優人内野手(二松学舎大附出身・2020年5位)が2軍スタートだったが序盤で結果を出し1軍キャンプに合流した。開幕1軍とはならなかったものの、オープン戦でも出場を続け最後の最後まで切符を争っていた。9月には高卒ルーキーながら1軍デビューも果たしている。

 さて巨人において高卒ルーキーが1年目から1軍で出場する例はどれだけあったのだろうか。ここ3年を振り返ってみたい。

 2018年のドラフト組では戸郷 翔征投手(聖心ウルスラ出身・2018年6位)がシーズン終盤に1軍デビューを勝ち取った。初先発の舞台で勝ち星はつかなかったが4.2回2失点と堂々のピッチング。2試合目の登板で中継ぎとして4回を無失点に抑えプロ初勝利をマークしている。その後、日本シリーズでも1試合に登板した。野手では山下 航汰外野手(健大高崎出身・2018年育成1位)が支配下登録を勝ち取り1軍で12試合に出場している。

 増田 陸内野手(明秀日立出身・2018年2位)、直江 大輔投手(松商学園出身・2018年3位)、横川 凱投手(大阪桐蔭出身・2018年4位)、松井 義弥内野手(折尾愛真出身・2018年5位)の4人は1軍出場がなかった。

 2019年のドラフトでは支配下で堀田 賢慎投手(青森山田出身・2019年1位)、菊田 拡和内野手(常総学院出身・2019年3位)、井上 温大投手(前橋商出身・2019年4位)、山瀬 慎之助捕手(星稜出身・2019年5位)、伊藤 海斗外野手(酒田南出身・2019年6位)の5人を指名している。しかしルーキーイヤーに1軍で出場を果たした選手はひとりもいない。

 昨年のルーキーは秋広が1軍デビューを飾ったが、中山 礼都内野手(中京大中京出身・2020年3位)は未出場だった。

 2018年からの3年間で12人の高卒選手を支配下で獲得したが、ルーキーイヤーから1軍で出番を勝ち取ったのは戸郷と秋広のふたりだけしかいない。10人の育成指名からは山下ひとりだけ。巨人において1年目から1軍でプレーするのは至難の業ということがよく分かる。

 今年は石田 隼都投手(東海大相模)、代木 大和投手(明徳義塾)、花田 侑樹投手(広島新庄)の3人と5人の育成指名選手を合わせ8人が高卒ルーキーとして入団している。このなかから今年中に1軍デビューを勝ち取る選手は誕生するだろうか。楽しみに待ちたい。

【高卒ドラフト指名選手の1年目成績】
※育成指名は1年目に支配下登録された選手のみ

<2018年ドラフト>
増田 陸明秀日立出身・2018年2位)
1軍出場なし

直江 大輔松商学園出身・2018年3位)
1軍出場なし

横川 凱大阪桐蔭出身・2018年4位)
1軍出場なし

松井 義弥折尾愛真出身・2018年5位)
1軍出場なし

戸郷 翔征聖心ウルスラ出身・2018年6位)
2試合(8.2回) 1勝0敗 防御率2.08

山下 航汰健大高崎出身・2018年育成1位)
12試合 打率.167(12打数2安打) 0本塁打

<2019年ドラフト>
堀田 賢慎青森山田出身・2019年1位)
1軍出場なし

菊田 拡和常総学院出身・2019年3位)
1軍出場なし

井上 温大前橋商出身・2019年4位)
1軍出場なし

山瀬 慎之助星稜出身・2019年5位)
1軍出場なし

伊藤 海斗酒田南出身・2019年6位)
1軍出場なし

<2020年ドラフト>
中山 礼都中京大中京出身・2020年3位)
1軍出場なし

秋広 優人二松学舎大附出身・2020年5位)
1試合 打率.000(1打数0安打) 0本塁打

(記事:勝田 聡)