昨シーズンの阪神はドラフト1位の佐藤 輝明内野手(仁川学院ー近畿大)が新人離れした活躍を見せ1軍で結果を残した。

 今年のドラフト1位ルーキー・森木 大智投手(高知高)は高卒出身。ドラフト1位の有望株とはいえ、常識的に考えれば1年目からバリバリ1軍で投げるわけではなく、ファームで鍛えながら、来年やさらにその先の戦力として考えていることだろう。それは森木だけでなく前川 右京外野手(智辯学園・4位)、中川 勇斗捕手(京都国際・7位)といったその他の高卒ルーキーたちも同様だ。

 実際、ここ数年の阪神の高卒ルーキーを見ると、1年目から1軍で出場するケースは少ない。過去3年を見ると8人の高卒選手のうち1年目から1軍で出場機会を得たのは、井上 広大外野手(履正社出身・2019年2位)ひとりだけだった。井上は1年目に初安打も記録している。しかし6試合に出場したのみにとどまった。2年目の昨シーズンは終盤に故障したこともあり1軍出場なしに終わった。

 2019年ドラフト1位の西 純矢投手(創志学園出身)も1年目は1軍での登板がなく、デビューは2年目に入ってから。その2年目となった昨シーズン5回無安打無失点の衝撃的なデビューで初登板初白星を挙げた。2018年のドラフト2位である小幡 竜平内野手(延岡学園出身)も1年目は2軍で汗を流した。その成果が出たのか2年目にして1軍で54試合に出場、昨シーズンも途中出場がメインではあるものの43試合に出場し着々とキャリアを積み上げている。

 昨シーズン39試合に登板した及川 雅貴投手(横浜高出身・2019年3位)も1軍デビューは2年目のことだった。1年目は2軍での登板だけで満を持して2年目に1軍昇格。一時的に7回を任されるなど中継ぎとして結果を出した。

 ここ3年の阪神の高卒ルーキーは1年目から1軍で起用されることはほとんどない。2年目以降に出番を与えていくケースが目立つ。はたして森木や前川、中川らも同じようなプランで育てられるのだろうか。金の卵たちの1年目に注目が集まる。

【高卒ドラフト指名選手の1年目成績】
※育成指名は1年目に支配下登録された選手のみ

<2018年ドラフト>
小幡 竜平内野手(延岡学園出身・2018年2位)
1軍出場なし

川原 陸投手(創成館出身・2018年5位)
1軍出場なし

<2019年ドラフト>
西 純矢投手(創志学園出身・2019年1位)
1軍出場なし

井上 広大外野手(履正社出身・2019年2位)
6試合 打率.091(11打数1安打) 0本塁打

及川 雅貴投手(横浜高出身・2019年3位)
1軍出場なし

遠藤 成内野手(東海大相模出身・2019年4位)
1軍出場なし

藤田 健斗捕手(中京学院大中京出身・2019年5位)
1軍出場なし

<2020年ドラフト>
髙寺 望夢内野手(上田西出身・2020年7位)
1軍出場なし

(記事:勝田 聡)