09年の復刻で世界一奪還へ 栗山監督の思いにマッチした侍JAPAN新ユニホーム
新ユニホームに身を包む村上宗隆と伊藤大海
13日、ミズノ社が制作した侍ジャパンの新ユニホームが発表された。2009年のユニホーム以来の採用となる胸元に背番号を出しつつ、縦じま模様を共通デザインにして、ホーム用は白を基調、ビジター用は紺色をベースにしたユニホームがお披露目された。
発表の場には日本ハム・伊藤 大海投手(駒大苫小牧出身)、ヤクルト・村上 宗隆内野手(九州学院出身)など4人が参加。当初は栗山 英樹監督も参加予定だったが、仕事先で新型コロナウイルス感染者が出たため、欠席する判断を下した。
栗山監督のユニホーム姿は先延ばしとなったが、今回のユニホームに対してコメントを寄せた。
「ホーム用は、侍ジャパンの伝統である白を使い、紺と赤のダイヤ型のストライプは洗練されたデザインで、伝統を感じることができました」
縦じま模様は「MUSO STRIPE」(無双ストライプ)というデザインを採用。勝色とも呼ばれる紺色、そして勝利への執念などの意味が込められた紅色の2色をダイヤ型に螺旋で織り交ぜた。このデザインで、次世代の選手たちはもちろん、ファンなどにも最強の遺伝子「無双」を継承する意味を込めているという。
一方のビジター用にも「MUSO STRIPE」を盛り込んでいるが、基本となったのはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した時のデザインだ。栗山監督もコメントで、「強い侍ジャパンの印象を受けます」と重なる部分を感じている。
栗山監督も就任会見の際、「多くの先輩方が作り上げてきたものを継承しながら『日本野球とは何たるものか』、これを見せて行きたい」とコメントしていた。今回のユニホームは、これまで侍ジャパンが築いてきたものを継承するようなデザイン。栗山監督の意向にもマッチしていると言っていい。
栗山監督の思いも込められた新ユニホームが試合でお披露目されるのは、3月5日、6日に東京ドームで開催予定の「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2022」。新たなユニホームを着た選手たち、そして栗山監督の見せる日本の野球を楽しみにしたい。
(記事:田中 裕毅)