ソフトバンク千賀 滉大投手(蒲郡高出身)が、国内FA権を行使せずに球団に残留することを決断し、5日の契約更改で来年は4億円から2億円プラスの年俸6億円、年俸変動制の5年契約でサインした(金額は推定)。

 選手側から契約を見直したり、破棄することもできる「オプトアウト」付きの年俸変動制という。本来、メジャー移籍願望が強く、ポスティングシステムを利用した移籍を球団に要望していたが、球団は一貫して認めてこなかった。順調にいけば来年海外FA権を取得するが、その場合は5年契約が破棄できる。千賀、球団双方が歩み寄った契約となったようだ。

 それにしても、育成入団だった千賀の「出世」具合はすさまじい。育成1年目の年俸は270万円だったが、翌年に支配下登録されると、年俸の推移がグングン加速した。18年には1億を超え、来年は6億円。来季の年俸は実に2011年の222倍超となる。

 プロ入りしてからの千賀の年俸の推移と主な成績は以下の通り。

2011年 270万円=育成
2012年 440万円(0勝)
2013年 650万円(1勝17ホールド)
2014年 3300万円(1勝3ホールド)
2015年 2500万円(2勝)
2016年 2500万円(12勝)
2017年 6500万円(13勝)※最高勝率
2018年 1億2500万円(13勝)
2019年 1億6000万円(13勝)※奪三振
2020年 3億円(11勝)※最多勝、奪三振、防御率1位
2021年 4億円(10勝)
2022年 6億円

 最初はリリーフで名を上げ、先発として一本立ちした16年に初めて2ケタ勝利を挙げると、それから6年連続2ケタをマークし、タイトルも20年には3冠を獲得した。育成投手としては初の無安打無得点試合もマークし、今や日本のエースといえる存在まで上り詰めた。

 来年はキャリアハイを目指すと明言した千賀。今季はケガもあり納得のいく成績が上げられなかっただけに、来季こそは胸を張れる成績を収めて、堂々をメジャー移籍への階段を上るつもりだろう。その時はいったいどこまで年俸がどこまで跳ね上がるのだろうか。